銀のステッキ

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銀ステ旅先案内人

2017/06/10

木霊の森、天生(あもう)湿原

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「天生」と書いて何と読むのか分かりますか?
てんしょう?てんせい?答えは「あもう」です。


私は、ここ飛騨市で生まれて育って、飛騨の森が大好きで、
もう何十年も飛騨の森を案内しています。
今日は雨ですけど、雨でしか見られない景色や花の姿もあって
晴れている時よりも、多くの発見があると思います。
是非、皆さんもこの森を好きになって帰っていただきたいと思います。

こんなご挨拶で森歩きが始まりました。

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天生(あもう)県立自然公園は、白川郷からは20分、
飛騨市からは30分に位置する標高1,200m~1,400mの自然公園。
ブナの原生林はカツラの巨木、湿原には様々な高山植物が
咲きほこり、野鳥はさえずる、まさに「いのちの森」。

昨年同じく岐阜県の乗鞍山ろく「五色が原」の森を歩いた時に
現地のガイドさんに「次行くなら、天生の森をおすすめするよ」と言われ
お客様からも「天生の森、行ったことある?あそこはいいよ。
行くなら6月。水芭蕉と初夏の花がいっせいに咲き始めて
森が新緑に包まれる頃。絶対おすすめするわ」と太鼓判をいただいたことが
きっかけでした。

D01322FE-62E7-45B5-A860-07ECEE9BF900(ニリンソウ、薄紅色が可愛い)


当日は生憎の雨。
・・・と思っていたのは私だけで、迎えてくれたガイドさん(森の案内人)はむしろ嬉しそう。

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この靄がかったの天生の森、すごくきれいですよ!
今しか見られない花の姿もありますし
50年以上、この森を見守り続けてくれている、パトロール隊の方が
しみじみと「今日はいいねー。花がものすごくきれいや」と言って、
カメラ片手に山に入られてますし(笑)

34BD422B-E859-4780-96E9-6E2F1B548316(キヌガサソウ)

57F5AB8C-4C36-4506-9EF9-46F0679BC329(ミツバオウレン)

C36F4666-1451-471F-A909-B4B7047462FA(リュウキンカ、雨にしっとり濡れて鮮やかな黄色!)

そうなのかぁ。最初のとらえ方って大切だな、と思いながら森の中へ。
聞いていた通り、ふかふかでとても歩きやすい道です。


印象的だったのは、ひと休みできる丸太のベンチや、
歩きやすいように(本来の目的は山の土が流れないように)作られた
木の階段や、手すりなどが、小川にかかる橋など、
すべてこの飛騨の森の木材を使って自然に作られていること。
なるべく森を傷つけないように、でも、多くの人が安心して
森を楽しめるように、そんな配慮が感じられました。

583CF745-05FC-4CB5-84AC-3586F28159D4(右側のテントはトイレブース。携帯トイレを使ってゴミは持ち帰ります)

森の案内人の興味深いお話しを聞いていると、疲れも感じません。
そうこうしているうちに、湿原に到着!

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見て下さい、この童話の世界に入りこんだような森
子どもたちが来ると「トトロの森だ!」と言って喜ぶんですって。

65BF89B7-A43A-42AA-BB3F-D8DC07258C7A(ニリンソウの小宇宙)


ほら、あっちにも、こっちにも木霊が・・・
こんな世界が実際にあるなんて、自分が物語の主人公になったような気分。

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こちらのカメラマン
今日、急きょ仕事を休んで、この森に来られたそう
お目当ては、サンカヨウ

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透けているの分かりますか?雨でないと見られない花の姿。
でも必ずしも、こんなにきれいに透けないそうで
今日は特別きれいだと言って、連写されていました

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このまま歩いていると、どこか不思議の国へ迷い込んでいきそう
そんな気持ちにさせられました

CA83F702-27BF-4559-9D13-6A0E189D078E(ニリンソウ)

皆さんが、この天生の森を愛する意味が分かったような気がしました

森が素晴らしいのはもちろん、地元の方たち、パトロール員の皆さん
そして森の案内人の皆さんが、この森を大切に守っているのも
素晴らしいと思いました

D65544E8-1200-46E9-8DB2-D9B97ED9DBFB(飛騨の森弁。地元食材の手作りおかずとおむすび、美味しい!!)

 

私が一番感動したのは、今回案内してくださった案内人さんの姿勢です
歩きながら、見落としてしまいそうな小さなゴミまで
そっと拾いながら歩いておられました
植物や木々の説明をする時、皆さんに見てもらうように
時々枝を折ったり、花を採ったりするガイドさんがおられますが、
それを決してせずに、落ちている枝や花を使っておられました
当然のようですが、森を大切に思い、敬う気持ちがないと
こうはなかなかできません。
案内は上手でも、足元のゴミに気付かないガイドさんはたくさんいます。

だから私は嬉しかったのです。この森は大丈夫。

天生の森が素晴らしいのは、森を大切に思う人に守られているからだと思いました。

(2017/06/07-08)

銀のステッキスタッフご紹介

まだ十代のころ、初めて参加した海外ツアーで献身的な添乗員さんの働きぶりに触れ、「私にはとてもムリ…」と思ったものですが、その後なぜか旅行業に就き、長らく海外ツアーの手配・添乗を担当しています。思うに、何でも食べられ、何でも飲めて、どこでも一瞬で眠れる、その一種の鈍感さが海外添乗向きなのかと(世の添乗員さん、ごめんなさい)。一方、趣味が高じて、国内ツアーで担当しているのは落語や歌舞伎など舞台もの。共通するのは、非日常へのトリップです。

古都奈良で生まれ育った環境からか、小さい頃から寺社仏閣めぐりが大好き。美しい仏像に出会えた時が、心ときめく瞬間です。休みがあればもっぱら温泉へ。それが山奥の鄙びた宿であれば尚良し。寺社にしても温泉にしても、脈々とその心を守ってきた人がいて、文化が継承されてきた証です。賑やかな表通りではなく、裏通りの忘れられたような場所にこそ、思いがけない出会いと旅の醍醐味があります。シブくて味わい深い旅を皆さまと一緒に築き上げていきたいと思います。

赤とんぼの街・たつの出身の私は、教室から見える山々を見て育ちました。山に秘密基地を作り、落ち葉を踏んで音を鳴らし、川でいかだ下りをしたり…。そんな私が大きくなり、海外に興味を持ち、2年間アフリカの真珠「ウガンダ」で生活しました。見たもの触れたものに、驚き、学び、活かすことを覚え帰ってきました。皆様とご一緒する中で目にする風景をいろいろな記憶と重ね、幼いころと変わらない気持ちで今日も皆様に特別な一日をお届けします。

徳島県という海と川に恵まれた土地で育ったせいか、旅先もまた海や川などの水辺が多い私。美しい景色をただ眺めているだけでも十分なのですが、一番の楽しみはダイビング。水中の浮遊感はそれだけで日常を忘れさせてくれます。どれだけ普段の生活から離れられるかが行先を決める基準かもしれません。最近、山の楽しさにも気づき、登ったり下ったりと忙しい日々です。四季折々の景色を見に…、いえ、体を動かすのが一番! 皆様のリフレッシュの旅に、ご一緒させていただきたいと思います。