銀のステッキ

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銀ステ旅先案内人

2017/04/10

津山・寅さんの似合う駅とよみがえった作州絣 ~添乗員報告です~

舞台でも、主役より脇を固める俳優さんのほうが印象に残ること、ありますよね。
先週訪ねた岡山・津山城の桜は、そんな小旅行でした。

まずは、JR因美線の美作滝尾(みまさかたきお)駅へ。
寅さん48作目、最後の舞台となった木造駅舎です。

ツアーの準備の折、観光協会の方に電話で「現役の駅舎ですか?」と訊いたら、
もちろんです!とのお答え。失礼しました。

とはいえ、電車は1日に片道8本。
ふらりと乗りたくなりましたが、今度は時間をきちんと調べてから来なければなりません。

このガラス窓の向こうに、山田洋次監督からの自筆のお手紙が飾られていました。

曰く、

「美作滝尾駅のような美しい駅は、もうほとんど日本に残っていません」と。

JRの廃線への動きが次々と伝えられるなか、この駅もいつまで現役でいられるのか。
日本全国、のっぺり同じ表情の、寅さんの似合わない駅ばかりになったら困るなぁ。

つづいて訪ねたのが、作州絣工芸館。

経糸、横糸それぞれに染め上げた太目の木綿糸を、織りあげることで浮かび上がる絣模様。

城下町・津山で江戸時代に栄えたものの、
明治に入って化繊がどっと入ってきたことで一気に廃れ、一度は途絶えた作州絣。

自分たちの手で、伝統の技術を掘り起し、伝えていこうと保存会の方々が活動なさっています。

綿から育て、糸をつむぐ。

その糸を、絣模様が出るように、ビニール紐でしばって、染め上げる。

そして、ようやく「織り」に入ることができるのです。

気が遠くなるような作業。
でも、出来あがった作品からは、ひとつのものが生まれる行程を最初から最後まで感じられます。
そんなものって、今、そう多くはないかもしれません。

最後に訪ねた津山城。
明治の廃城令により、天守は壊されましたが、のちに市民の要望で櫓が復活しました。

帰り道、この先、何十年かのちを想像してみました。

そのときにはもう失われているかもしれない木造駅舎と、
一度は失われたけれどもまた紡ぎはじめられた作州絣。

形を変えて残った津山城に、桜は変わらず、毎年、咲いていくのでしょう。

お気に入りの作州絣、大切にします!

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銀のステッキスタッフご紹介

まだ十代のころ、初めて参加した海外ツアーで献身的な添乗員さんの働きぶりに触れ、「私にはとてもムリ…」と思ったものですが、その後なぜか旅行業に就き、長らく海外ツアーの手配・添乗を担当しています。思うに、何でも食べられ、何でも飲めて、どこでも一瞬で眠れる、その一種の鈍感さが海外添乗向きなのかと(世の添乗員さん、ごめんなさい)。一方、趣味が高じて、国内ツアーで担当しているのは落語や歌舞伎など舞台もの。共通するのは、非日常へのトリップです。

古都奈良で生まれ育った環境からか、小さい頃から寺社仏閣めぐりが大好き。美しい仏像に出会えた時が、心ときめく瞬間です。休みがあればもっぱら温泉へ。それが山奥の鄙びた宿であれば尚良し。寺社にしても温泉にしても、脈々とその心を守ってきた人がいて、文化が継承されてきた証です。賑やかな表通りではなく、裏通りの忘れられたような場所にこそ、思いがけない出会いと旅の醍醐味があります。シブくて味わい深い旅を皆さまと一緒に築き上げていきたいと思います。

赤とんぼの街・たつの出身の私は、教室から見える山々を見て育ちました。山に秘密基地を作り、落ち葉を踏んで音を鳴らし、川でいかだ下りをしたり…。そんな私が大きくなり、海外に興味を持ち、2年間アフリカの真珠「ウガンダ」で生活しました。見たもの触れたものに、驚き、学び、活かすことを覚え帰ってきました。皆様とご一緒する中で目にする風景をいろいろな記憶と重ね、幼いころと変わらない気持ちで今日も皆様に特別な一日をお届けします。

徳島県という海と川に恵まれた土地で育ったせいか、旅先もまた海や川などの水辺が多い私。美しい景色をただ眺めているだけでも十分なのですが、一番の楽しみはダイビング。水中の浮遊感はそれだけで日常を忘れさせてくれます。どれだけ普段の生活から離れられるかが行先を決める基準かもしれません。最近、山の楽しさにも気づき、登ったり下ったりと忙しい日々です。四季折々の景色を見に…、いえ、体を動かすのが一番! 皆様のリフレッシュの旅に、ご一緒させていただきたいと思います。