銀のステッキ

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銀ステ旅先案内人

2017/04/18

花の里山 鹿華苑と高見の郷 ~添乗員報告です~

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春の嵐から一夜・・・
もうダメだろうか、と半ばあきらめて向かったのは奈良・宇陀路
しだれ桜の山「高見の郷」(たかみのさと)

林業を営んでいた島崎さんが林業の衰退に伴い
山を有効活用できないかと考えて、
しだれ桜の里を作ろう!ということから「高見の郷」は誕生しました
日本全国桜の名所はたくさんありますが
しだれ桜ばかり1000本は大変珍しいです
樹齢100年程度のソメイヨシノではなく
手入れ次第で何百年も生きるしだれ桜をあえて選びました
子々孫々、桜の郷が続いていくように、と願いをこめられたのです
今では村のシルバーや高校生たちがボランティアで育てている
村の大切な宝物になりました

今日は4分咲き
「あ~まだなんだ」というため息が聞こえてきそうでしたが
私は「4分咲き結構!」と力説
桜が見頃かどうかは重要ではないのです(言い訳?)
島崎さんがどんな思いで高見の郷を作り始め、
どれだけの労力をかけて、荒れた山を切り開いて桜を植え、
村の人たちがどれだけの思いで桜の山を守り育てているか、
1年のうちで、わずか3週間の開園期間のために!
しかも、こんな山奥深くの村で!

・・とまでは伝えきれず、
歩いて、または、送迎車で山の上へ登ると、
4分咲きとは思えない、見事な桜の庭が広がっていました

IMG_1989

思い思いに満喫し、下山

着いた時には「4分咲き」だった看板が
帰る頃には「5分咲き」に変わっていました(*^_^*)

IMG_1990

さてもうひとつ、素敵な花のお庭に出会えました
桜井市鹿路(ろくろ)にある、個人のお宅のお庭「鹿華苑」(ろっかえん)

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本当に個人のお家なので、
入園料 / 無料
開園時間 / いつでも自由にどうぞ
という自由なもの

IMG_1978桜の花びらのアプローチ

普通の家のお庭ですから、誰もあまり期待していなかったのですが、
到着するやいなや、「素敵ね~!」と

IMG_1982

もともとは、奥田さん(鹿華苑の主)が
お孫さんのためにお庭に遊具を置いたのが始まり
花好きが高じて、庭には貴重な山野草や樹木が植えられ
散策路をつくり、東屋をつくり、、、
「あそこには素晴らしい花の庭があるらしい」と
じわじわと噂が広がり
(といっても、かなりへんぴな場所にあり、看板もないので、
まさに秘密の花園)
今では知る人ぞ知る、花の里山になりました

IMG_1984花桃 源平咲き(白とピンク)

絵に描いたようなのどかな原風景の中にあるお家
桜はもちろん、花桃、ツツジ、レンギョウ、石楠花、
水芭蕉(終わりかけ)、クリンソウ(これから)、、、
春のやわらかな色合いの花が、静かな里山に咲き誇ります

IMG_1983ヨシノツツジ

IMG_1986スノードロップ

小鳥たちのさえずりもやさしく
吹き抜ける風もやわらかく
作られた花の庭なのに、どこまでも自然で、かつ無駄がない
東屋には「お茶、コーヒーどうぞ」と奥さま手書きのメモとポット
「良かったらお土産にどうぞ」と手作りのお菓子もそっと添えられて・・

「どうだ」と言わんばかりの見事な花は目で見て楽しめますが、
誰かの思いがいっぱいつまった花は、たとえ咲いていなくても、
素朴な姿でも、心で見て楽しめます

じわーっと、胸の奥深くにしみ込んでくる感覚です

今回訪ねたふたつの「花の郷」はまさにそんなところでした
だから、写真だけではなく、里山の香りと小鳥の鳴き声と春風の触感・・・
五感で味わってほしい、せめて動画撮影しておくべきでした

 

銀のステッキスタッフご紹介

まだ十代のころ、初めて参加した海外ツアーで献身的な添乗員さんの働きぶりに触れ、「私にはとてもムリ…」と思ったものですが、その後なぜか旅行業に就き、長らく海外ツアーの手配・添乗を担当しています。思うに、何でも食べられ、何でも飲めて、どこでも一瞬で眠れる、その一種の鈍感さが海外添乗向きなのかと(世の添乗員さん、ごめんなさい)。一方、趣味が高じて、国内ツアーで担当しているのは落語や歌舞伎など舞台もの。共通するのは、非日常へのトリップです。

古都奈良で生まれ育った環境からか、小さい頃から寺社仏閣めぐりが大好き。美しい仏像に出会えた時が、心ときめく瞬間です。休みがあればもっぱら温泉へ。それが山奥の鄙びた宿であれば尚良し。寺社にしても温泉にしても、脈々とその心を守ってきた人がいて、文化が継承されてきた証です。賑やかな表通りではなく、裏通りの忘れられたような場所にこそ、思いがけない出会いと旅の醍醐味があります。シブくて味わい深い旅を皆さまと一緒に築き上げていきたいと思います。

赤とんぼの街・たつの出身の私は、教室から見える山々を見て育ちました。山に秘密基地を作り、落ち葉を踏んで音を鳴らし、川でいかだ下りをしたり…。そんな私が大きくなり、海外に興味を持ち、2年間アフリカの真珠「ウガンダ」で生活しました。見たもの触れたものに、驚き、学び、活かすことを覚え帰ってきました。皆様とご一緒する中で目にする風景をいろいろな記憶と重ね、幼いころと変わらない気持ちで今日も皆様に特別な一日をお届けします。

徳島県という海と川に恵まれた土地で育ったせいか、旅先もまた海や川などの水辺が多い私。美しい景色をただ眺めているだけでも十分なのですが、一番の楽しみはダイビング。水中の浮遊感はそれだけで日常を忘れさせてくれます。どれだけ普段の生活から離れられるかが行先を決める基準かもしれません。最近、山の楽しさにも気づき、登ったり下ったりと忙しい日々です。四季折々の景色を見に…、いえ、体を動かすのが一番! 皆様のリフレッシュの旅に、ご一緒させていただきたいと思います。