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2026/3/25

チェコに行ってきました。

以前お客様から、

「あなた、そんなにビールが好きなら絶対チェコビール飲まなあかんよ」

あかんって・・・まあアカンといわれたなら挑むしかありません(大げさな!)

この冬、チェコに行ってきました。

銀のステッキでも実はなんどかご案内してきました。

そのすべてが春の音楽祭に合わせて。

偉大な音楽家スメタナの交響詩『わが祖国』の名曲「Vltava」は、

クラシックにとんと疎い私でもあの美しくも物悲しい旋律が容易に耳をくすぐります。

当時のお客様の多くが、クラシックファン、

そして忘れてはならないアール・ヌーヴォーを代表する巨匠アルフォンス・ミュシャを

目当てに参加されていました。

なんて、ほんとのところは予備知識ないまま出発、

機内で古い添乗員レポを読み返してようやくチェコに向き合って書ける精一杯が以上でした。

実際初めて訪ねたチェコの印象はとにかく寒い。

そして既視感、「あれどこかで見た町並?」そうだ、ポーランドに似ている。

通りに面して平らな建物が密接して立ち、縦に長く、カラフルなパステルカラー。

一見おままごとセットにでも入り込んだような空間。

なるほど両国はお隣同士、スラブ文化を共有し、

中世から神聖ローマ帝国やその周辺の大国にいやおうなしに影響を受けてきた国、

町並が似ているのも納得です。

うす墨の空が落ちてくる冬に、

パステルカラーの町並が絵面的にはどうにもチグハグしているのが否めず

でもそれがかえって、えもいわれぬ旅情となるのですからやはり時代背景は旅の核心ですね。

学生時代、「プラハの春」が世界史の設問にあったことを覚えています。

時代背景が複雑でわかりづらい近代史は特に苦手でしたが、

なぜかこの言葉の美しい響きに救われて、すんなり頭に入ってきたことを思い出します。

確かその時に「ナショナリズム」という言葉も知るのですが、

仕事柄いろんな国に行く機会がありますがその都度、

にわか知識であっても必ずこの言葉が蘇ります。

旅をしていると、文化であれ、たとえ食事であれ、どの国にもある民族意識が、

その国を形成していることがよくわかるからです。

さて目的のチェコビールですが、毎夜その重厚な門をたたきました。

扉を開けると赤ら顔の男衆。いくつものジョッキが並びます。

日本でいうところのスタンドバーでしょうか。

つまみ一つなく、並々注がれた琥珀の液体にのみ誰もが対峙していました。

一瞬躊躇したものの、それを乗り越えれば問題なし(?)

ビールサーバーの前を陣取り、ぐび。ぐびぐびぐび。

神聖ローマ皇帝もホップ持ち出し禁止令を出すほど、

1000年以上も前からその価値が認められていたチェコビール。

帰国後、すぐにかのお客様に目的達成を報告したところ

「違う、私が飲んで欲しかったのは黒!黒ビール、あんな美味しい・・・」

またチェコに行く理由ができました。  

 

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