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2015/3/11

「思い出そう」「思い出そう」

もう2ヶ月ほどになります。
テレビも見ず、誰かと飲みにも行かず、気づけば家でも音楽すら聞かず、
仕事と食事と睡眠以外の時間のほとんどを、思い出す作業に費やしています。

そのなかで思うことがあります。

「忘れない」って、なんだろう。
「思い出す」とは違うのだろうか。

ひと月ほど前の土曜日、私はより、「思い出す」ために、
記憶のなかの町を歩き回っていました。

住んでいたこともあるマンションの前を通りすぎようとしたとき、
ふと、入ってみようという気になりました。

階段をのぼり、以前暮らしていた4階の部屋のドアの前に立ったとき、
本当に思いがけず、お隣の奥さんの、やや陰気な顔がぱっと浮かびました。

ただ、そのドアの表札も、主が変わっていました。                                                                元気にされているのかなと、たまらない懐かしさにとらわれました。

こう言ってはなんですが、
ほとんど言葉を交わしたこともなく、「忘れていた」ことすら意識しないほど、
この十数年、ただの一度も思い出すことのなかった人です。

その方の顔が、その場所に立ったとたん、くっきりと目の前に浮かびました。
これって、記憶のどこかに埋もれていたものが、
そこに身を置くという刺激のなかで、ひょいと姿を現したということなんでしょうか。

私はこの奥さんのことを忘れていたのかしら。
それとも、忘れていなかったから、思い出したのかしら?                                                           どっち?                                                                                                                                                   

 

今日、3月11日。
東北大震災から4年を迎え、「忘れない」という言葉が重みを増してきました。

でも、この「忘れない」は、「思い出す」と同義でいいのだと思います。

歳月は非情で、4年という月日は、もはや古さを感じさせはじめる時間です。
その「古さ」のなかで、忘れていくことのほうが多いでしょう。

そうした、ふだんは「忘れている」ことを、なにかの拍子に「思い出す」。                                                   そのことで、何かの思いが生まれる。

であるならば、マスコミの方にできることは、何かの拍子となるべく、現地の様子を伝えることです。
旅行業にできることは、現地に足を運んでいただく機会を設けることでしょう。

よかった。
4年が過ぎたいま、やるべきことが分かりました。 

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