ある逡巡~ボブ・ディラン~
たとえば
「このツアー申し込もうかな、どうしようかな…」と迷っている方に。
そっと近づき、「こちら、オススメです」と力強くひとこと。
営業とは、「迷っている人の背中を押してあげること」だとか。
実は私も、年明けからずっと迷っていることがあります。
それは――
ボブ・ディラン、大阪公演です。
何でも、「最初で最後のライヴハウスコンサート」だそうです。
「もう一度、“神様”に会える最後のチャンス!!」だとも。
行きたいなぁ。
でもなぁ…。
ボブ・ディランの映像を初めて見たのは、
アフリカの飢餓と貧困を救うためのチャリティー・ソング、
“We Are The Wolrd/ウィー・アー・ザ・ワールド”でした。
80年代の音楽を愛してやまない友人とふたり
何度もくりかえし観た“We Are The Wolrd”のミュージックビデオ。
レコーディングには、アメリカのスーパースター45人が集結。
レイ・チャールズ、シンディー・ローパー、スティービー・ワンダーなどなど
すごい顔ぶれのなかでも、ひときわ圧倒的な存在感をはなっていた人物が2人。
きらきらの靴下をはき、奇跡のように透明な歌声のマイケル・ジャクソン、
そして、一癖も二癖もある声でわざと音程をずらしまくって歌う、ボブ・ディランその人でした。
一人だけこんなに音程外して、しかもそれが許されるなんて、
この人はスーパースターのなかの、スーパースターなんだ!
――そう強く印象づけられて以来、
いまも毎朝、通勤電車で飽かず聴いてるボブ・ディランです。
やっぱり、行きたいなぁ。
行くべきだろうなぁ。
会場は大阪です。
公演は夜です。
終電がない?
そんなの、大阪に泊まればいいのです。
でも…。
去年、「ボブ・ディラン 初のクリスマスアルバム」と鳴り物入りで出したアルバム、
もう声がガラガラになってて、ぜんぜんダメだったしなぁ…。
うん、これはけっこう引っかかる。
とはいえ、やっぱり伝説の人だし、
生きて動いてる姿だけでも一目拝んどくべきかしら。
マイケル・ジャクソンの例もあるわけだし…。
…と、心千々に乱れた日々は、あっけなく THE END。
その日は仕事、しかも行きたかった韓国・田舎の村への添乗が決まりました。
残念に思う気持ちと、ホッとした気持ちとが、半分半分。
でも、久々に迷いから解放されて、心はスカッと晴れやかでした。
ところが先日、新聞に。
「ボブ・ディラン即日完売につき、急遽、追加公演決定!!」
あぁ…
誰か、私の背中を押して下さい!!
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