お気に入りの美容院
ゲンかつぎは得意。
登記申請まで無事こぎつけたことを祝し、
1年近く伸ばしてきた髪を切りました。
実は数年前まで、美容院に行くのが苦手でした。
「今日、このあとのご予定は?」
に代表されるお決まりの会話が苦手で、
たいして読みたくもない女性週刊誌にじっと目を落とし…。
だって私の場合、いつもたいてい予定はない。
「あ、このあとはジョギングしてシャワー浴びて寝ます」
あるとき正直に答えたら、すごくイヤな顔をされたものです。
美容院できれいに髪をセットしてもらったら、
どこかに出かけるのが普通なのかしら…。
ところが数年前、自宅近くにできた美容院に行き始めてから
事情が変わりました。
通って4年ほどになりますが、
この美容院で不愉快な思いをした記憶がほとんどない。
これは私にしては、とても珍しいこと。
とくに添乗員の仕事をするようになってから、
「客」としての目がやたらと厳しくなってしまい、
居酒屋でもスーパーでも、
店員さんのアラばかり目につくものですから…。
担当のスタイリストさんは、
独立してお店をかまえた店長さんでもあり、
私より5つ6つ年上(たぶん)の男性。
今では、この人とのおしゃべりが楽しみで通っています。
表現は忘れましたが、通い始めたころ、
とても共感したお店のポリシーがこちら。
「ヘアスタイルを通して、お客様の日常を演出したい」
だから会話も、沈黙をうめるためだけの無意味なものではなく、
また、単に楽しいおしゃべりにも留まらず、
何気ない会話のなかから、ヘアスタイルのヒントを見つけてくれる。
たとえば私の場合、
「添乗中は、お客さんに後ろから見られる機会が
多いんじゃないかと思いまして…」と、
後ろ姿のかっこよさにこだわってくれてたそう。
へぇー、知らなかった。
会社をやめると決めた頃は、もちろん起業が話題に。
おそるおそる起業家としての素質を聞いてみると…
「起業する人としない人の違いですか?
うーん、…起業するかしないか、だけだと思いますよ」
思えば、私の背中をぽーんと大きく押したのも、この一言でした。
今日はもちろん、めでたく登記申請をすませたことを報告してまいりました。
これからも、会社づくりのこと、旅のこと、
末永く報告していきたいものです。