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2009/11/01

ためいき坂 くちぶえ坂


無人島に1冊だけ本を持っていけるとしたら…?

よくそんなことを夢想しながら本棚を眺めまわしますが、
1冊だけとなると、さすがに決められません。

でも、10冊持ってきていいよ、と言われれば(誰に?)
迷わずカバンに入れる本がこちら。

『ためいき坂 くちぶえ坂』

副題には、「松鶴と弟子たちのドガチャガ」 とあります。

著者は、笑福亭松枝(しょうし)さん。
故六代目、笑福亭松鶴の五番弟子です。

この本、絶版になっていると思われるのですが、
落語好きの友人から、そこに紹介される逸話をくり返し聞いていて
ぜひ読んでみたいと思っていました。
ある日、古本屋さんの片隅に見つけたときの嬉しかったこと…!

さっそく読んでみると、期待をはるかに超えるオモシロサ。
何といっても六代目松鶴という人のハチャメチャぶり、
そこに集う鶴光、福笑、鶴瓶といった弟子たちのドガチャガの、なんとまあ…。

一気に私を上方落語の世界に、
なかでもとりわけ個性豊かな、笑福亭一門の魅力にひきこんでくれた1冊です。

そして今日、
この本を読んでからいつか行きたいと思っていた
「ためいき坂 くちぶえ坂」 を訪ねてきます。

大阪の南、南海粉浜駅から笑福亭松鶴の自宅へとつづく坂道。
朝、稽古に通うときの上り坂は「ためいき坂」。
稽古から解放されて帰るときの下り坂は「くちぶえ坂」。

弟子たちがそう呼んだ坂道の先、松鶴の旧居はいま、
「無学」と呼ばれるこぢんまりとした寄席小屋になっています。
そこで今日、小さな落語会が開かれるのです。

神戸の人間にとって、大阪の難波より先というのは
東京よりも心理的距離が遠いところ。
南海電車に乗るのも、たぶん初めて。

ちょっとした小旅行、
カバンにはもちろん、「ためいき坂 くちぶえ坂」を入れていきます。

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