イケフェスに行ってきました!「グランサロン十三」編
「人助けをするにも、金が必要。金持ちはその金で何をするかが大切だ」
と説いた渋沢栄一。
こういうのいいなぁ。
はっきり言ってしまう度量もさすがです。
「金はそれ自身に善悪を判別する力はないが、
善人がこれを持てば善(よ)くなるし、悪人がこれを持てば悪くなる」
たくさんある渋沢栄一語録の一部ですが、この表現、しごく納得します。
モダン建築に惹かれるのは、
建物そのものの意匠にも感嘆しますが、
それ以上に、この時代に、これを残そうとしたお金持ちの気概です。
何かを成した人の次なる欲求が、自己ではなく他者に向くこと。
すごいよなぁ。
美術品もよくこのパターンがありますが、
巨大なフォルム、建築物というのがその人の懐の大きさに繋がっているようで、
驚かされます。
そして寄付であるということも。
毎年恒例のイケフェスに参加して来ました。
イケフェス=生きた建築フェスティバル
大阪のモダン建築が一斉に公開される二日間。
今年は、モダン建築宝庫の船場界隈を離れて、少し外れた場所を巡りました。
というのも、今回のツアーのハイライトが「グランサロン十三」だったからです。
話題の映画「国宝」の撮影場所とあってか、聖地巡礼らしき人も多く見受けられました。
個人的に黒岩重吾とか、松本清張の描く昭和の世界観好きです。
物語の大事なシーンには必ずキャバレーが舞台として出てきますもんね。
オーダーをする時は、このランプが点灯するなんて素敵!
さすがに、1人では来れません。
次回は、夜の帳が下りる頃、、、団体で行こう!と盛り上がりました。
十三から加島、そして北新地へと興味深い建築を見学しながら移動。
駅ビルではお馴染み「マズラ」で喫茶タイム。
やっぱり、この雰囲気ではこれ頼んでしまいますよね。
万博の年から変わらない内装。
もちろん1970の方ですよ!
宇宙空間をイメージしたのでしょうか?
姉妹店のBARもママさんの好意で開けていただいて、
銀ステの皆さんで貸切見学。
こちらもあの時代の建築家の遊び心が際立っています。
皆さん、ママの話にブランデーグラス、、、ではなく耳を傾けておられました。
知らなくても「あの時代」に想いを馳せる。
モダン建築を見る正しい在り方でしょう、たぶん?
また来年、10月の最終土日、お会いしましょう!















