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2025/10/30

イケフェスに行ってきました!「グランサロン十三」編

「人助けをするにも、金が必要。金持ちはその金で何をするかが大切だ」

と説いた渋沢栄一。

こういうのいいなぁ。

はっきり言ってしまう度量もさすがです。

「金はそれ自身に善悪を判別する力はないが、

善人がこれを持てば善(よ)くなるし、悪人がこれを持てば悪くなる」

たくさんある渋沢栄一語録の一部ですが、この表現、しごく納得します。

モダン建築に惹かれるのは、

建物そのものの意匠にも感嘆しますが、

それ以上に、この時代に、これを残そうとしたお金持ちの気概です。

何かを成した人の次なる欲求が、自己ではなく他者に向くこと。

すごいよなぁ。

美術品もよくこのパターンがありますが、

巨大なフォルム、建築物というのがその人の懐の大きさに繋がっているようで、

驚かされます。

そして寄付であるということも。

毎年恒例のイケフェスに参加して来ました。

イケフェス=生きた建築フェスティバル

大阪のモダン建築が一斉に公開される二日間。

今年は、モダン建築宝庫の船場界隈を離れて、少し外れた場所を巡りました。

というのも、今回のツアーのハイライトが「グランサロン十三」だったからです。

話題の映画「国宝」の撮影場所とあってか、聖地巡礼らしき人も多く見受けられました。

個人的に黒岩重吾とか、松本清張の描く昭和の世界観好きです。

物語の大事なシーンには必ずキャバレーが舞台として出てきますもんね。

オーダーをする時は、このランプが点灯するなんて素敵!

さすがに、1人では来れません。

次回は、夜の帳が下りる頃、、、団体で行こう!と盛り上がりました。

十三から加島、そして北新地へと興味深い建築を見学しながら移動。

駅ビルではお馴染み「マズラ」で喫茶タイム。

やっぱり、この雰囲気ではこれ頼んでしまいますよね。

万博の年から変わらない内装。

もちろん1970の方ですよ!

宇宙空間をイメージしたのでしょうか?

姉妹店のBARもママさんの好意で開けていただいて、

銀ステの皆さんで貸切見学。

こちらもあの時代の建築家の遊び心が際立っています。

皆さん、ママの話にブランデーグラス、、、ではなく耳を傾けておられました。

知らなくても「あの時代」に想いを馳せる。

モダン建築を見る正しい在り方でしょう、たぶん?

また来年、10月の最終土日、お会いしましょう!

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