インドインドインド、に勝る本
昨日のブログで「恐怖感」をお伝えするのに
ドグラマグラ・・・という言葉を形容詞のように使いましたが
言わずと知れた夢野久作の名作タイトル、「ドグラマグラ」を引用しました
さて私、学生最後のいわゆる卒業旅行にインドを選びました
旅にはいつも「ポケットに一冊の本・・・・」と決めていたので
この旅にはどの本がふさわしいか・・・
そこから旅の準備は始まります
インド
私にとって、今もですが当時はさらに未知の世界
1990年前半、バックバッカーの中では
「インドと中国を制覇したら世界にこわいものはなし」と
まことしやかに語り継がれていました(笑)
でも本当です!
そのインドに連れ出たのが
冒頭の「ドグラマグラ」でした
意味不明
理解不能
???????な本です
違いますか?
よく面白い本、感銘を受けた本は何度でも読める、という方がありますが
私はできません
そんな私が唯一2度読みしたのがこの本でした
ただただ凡人の私には訳のわからない本だったからでしょう
インド自体が訳のわからない文化に溢れていました(あくまでも当時の私的意見)
あまりにも強烈な文化ショックの日々の中で
この本を読み進めたわけです
見事、作者の意図にすっぽりハマるがごとく、
空中浮遊的感覚に何度も何度も陥りました
「やられたぁ~」です
もう、うん十年前の旅ですが
夢野久作の本を手にとると
当時の摩訶不思議なインド旅情が鮮明にフラッシュバックします
もったりとした空気感、
お香のケムにぼんやり映るサドゥーの姿
甲高いインド音楽が流れるすさまじいスピーカー音
サリーからはみ出る肉だまり
物乞いの子供たちの漆黒の瞳
香辛料の鼻につく甘い香り
ドグラマグラです
この夏の旅支度をされている皆様
本を一冊、旅行鞄にいかがでしょう
家で読むそれとは、また違う臨場感が
さらなる旅の記憶として
いつまでも、いつまでも皆さんの心に残ることでしょう
「旅に出かけよう、一冊の本を手に!!」
思い思いの夏の旅をお楽しみください
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