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2009/10/29

オトコマエの仏像


「阿修羅に会った?」
こんな文字がおしゃれ系雑誌の表紙に踊ったこの春。

一大ブームを巻きおこした東京・福岡での展覧会を終えて
地元・奈良の興福寺に帰ってきた「阿修羅像」。
遅ればせながら、きのう会いにいってきました。
11月9日、唐招提寺とあわせたツアーの添乗を予定しているので、その下見です。

ちなみに以下は、お客様にお送りしている銀ステ旅だよりからの抜粋。

「…ところで、阿修羅像ばかりが有名ですが、
 実は八部衆という言わば“仏法護衛隊”の中の一人。
 八体すべてが国宝指定!のスゴいチームなのです。
 
 頭が鳥、龍を常食とする迦楼羅(かるら)や、
 蛇を巻きつけた沙羯羅(さから)など、
 仏像にしては愛らしい表情とユニークな姿の像ばかりです」

その阿修羅を含むチーム八部衆が並ぶ興福寺の仮金堂。
さすがの人気で入場するのに30分待たねばなりませんでした。
のろのろ、のろのろと列は動き、ようやく薄暗いお堂のなかへ…。

あ、阿修羅…!

人、人、人の肩越しに阿修羅が見えたと思ったそのとき、
うしろに並んでいたご婦人連れの会話が聞こえてきました。

「阿修羅って、身長153cmなんやって。
 うちの息子と一緒やから、ちょうど中1の身長やね」

へぇー、阿修羅の背丈は中学1年生か。

単純なもので、お堂のなかのチーム八部衆が
急に全員、中学生に見えてきました。

鳥のお面をつけた、クラスに1人はいるお調子者の迦楼羅(かるら)。
中学生なのに口ひげを生やし、
隠れてタバコを吸ってそうな不良少年、畢婆迦羅(ひばから)。
ぽっちゃり童顔の秀才ぼうや、沙羯羅(さから)。

――そして、そのなかでひとり、抜群のオーラを放つ、阿修羅。

うーん、たしかに男前。
こんな子、転校してきたら、もうアイドルです。
ここに女子2人ぐらい配置したら、学園ドラマができそうな…。

…と、ここまで空想がふくらんだところで、
はい、時間切れ。
薄暗いお堂から、まぶしい秋空の下へと押し出されてしまいました。

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