カムチャッカの白い雲
カムチャッカ添乗4日目、
この写真の風景の中をハイキング中のことでした。
ちょっとした急ぎの案件で、
会社からかかってきた国際電話に
私は思わず叫んでいました。
「ここ、スッゴイいいとこよ!!」
はぁ、すっごいいいとこ、ですか
と受話器の向こうでは間延びした声。
そうだろうな、分からないだろうな、実際に来てみないと。
ウラジオストクから飛行機で3時間半。
小さな窓の向こう、海の先に見えてきたカムチャッカ半島に、
一瞬で寝ぼけ眼がぱっちりと開きました。
たとえて言うなら、海に突き出した半島に、
世界遺産の富士山が10坐。!
どっちを向いても、万年雪の白い頂が
ぼっこぼっこそびえています。
そして降り立った大地に集うのは、
アラスカで出会った生命に似ていました。
短い夏を刻印するかのようなヤナギラン。
ニョロニョロに似た柳の小さな花。
足元に咲くベリーの花。
そして、サーモン、ヒグマ、
ちょっと動きの鈍い巨大な無数の蚊!
花や木々、動物たちはもちろん、
皆さんが悪戦苦闘している蚊ですらも
私には春先のアラスカを思わせて親しみを覚えました。
地図を見て大納得。
カムチャッカとアラスカはお隣どうしなのですね。
初めて訪ねたカムチャッカは
日本にも似て、アラスカにも似て、
けれどもそこに暮らす人たちは、
なんとも静謐な雰囲気をたたえるロシア人で、
とにかく不思議なところでした。
そして何より、雲が詩的でした。
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