ゴッホ展
昨夜にはギリシャで聖火リレーが始まり、
佐賀県では週明けから学校再開など、
少しずつ明るいニュースも届きはじめるなか、
今朝の新聞で、兵庫県立、神戸市立の美術館は
3月17日(火)から開館とありました。
よかった…と胸をなでおろしたのは、県立美術館でのゴッホ展。
会期が3月29日(日)までだったので、もしや閉館のまま
会期末を迎えるのではと心配していたのでした。
画家としてのゴッホの10年をたどる今回のゴッホ展。
実は、もう2回、見にいきました。
一度目は、会期はじまって早々に。
そのときは、もう一度、夜にでもゆっくり来ようと思いながら、ざっと流し見た程度。
二度目は、全国の小中高校一斉要請があった翌日、
「まずい、これは美術館も閉まるかも…」とあわてて。
実際、その3日後には休館に。
世界各国の美術館から集結したゴッホの作品が、あの建物のなかにある。
「糸杉」も、「麦畑」も、「タンギー爺さん」も、「麦藁帽の自画像」も。
それなのに、誰も見に行けない。
そうした状態が10日あまりも続いていたのです。
もう一度、行きたいのに~と、じりじりしていました。
というのは、2度めに行ったときに買った1冊。
ご自身も画家であるという小林英樹さんが書かれた「ゴッホの遺言」という本を読んだからです。
ゴッホの有名な作品、「アルルのゴッホの寝室」。
下絵として描かれた何枚ものスケッチがゴッホ作として残されていますが、
その一枚の「スケッチ」を、主に技術面の稚拙さから贋作に違いないと推理・実証を繰りひろげつつ、
ゴッホの自殺の本当の謎に迫るという内容。
正直、この本で描かれている自殺の理由までは、素直に納得しかねましたが、
何枚ものゴッホ作の「スケッチ」と、贋作と思われる「スケッチ」を
ひとつひとつ、絵の細かい部分に着目して対比しながら、
「こんな(下手な)スケッチを、ゴッホが描くはずはない」と結論づけていく部分はとてもスリリングで、
画家の方にしかできない仕事だと感嘆しました。
同時に、ゴッホの絵が、どれほど精密な構図と計算のもとに
描かれているのかがよく分かる1冊でした。
今回のゴッホ展のなかに、麦藁帽をかぶったゴッホの自画像があります。
1度目も、2度めも、不思議でした。
さあーっと走り描きしただけのようにも見える、とてもシンプルなタッチなのに、
なぜ写真以上の存在感で迫ってくるのか。
生まれた時代も場所も違う、ゴッホという人に、なぜ出会った気持ちになるのか。
もう一度、見に行ってみようと思います。
兵庫県立美術館のゴッホ展、来週の火曜日から開館です。
銀のステッキでも、ご案内中です。
ぜひ、お出かけください。
3/27(金) アンコール企画「ゴッホ展」と創作フレンチESPICEのお昼
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