スーパームーンとさんふらわあ号
銀のステッキで初めての企画。
ちょっと緊張。
というのも珍しく新コースにして二桁の参加人数。
さすがに出発前は眠れませんでした。
いや眠れたか。
だって夕刻出発だから、万が一寝過ごしても挽回できます。
そう、今回は船旅です。
お馴染み「さんふらわあ号」に乗って大阪港から九州は大分へ。
お馴染みとは言いましたが、かつての「さんふらわあ」とは違います。
私で言えば、学生時代の、安い運賃だけが魅力の交通手段、もちろん雑魚寝。
大部屋でギュウギュウ詰めの中、うっかり寝返り打てば間近におじさんの顔。
そのイビキが耐え難かったことをありありと思い出します。
今はすっかり快適な船旅と様変わり。
ベッド仕様の個室も完備です。
今回ご参加のお客様の多くが
「一度、さんふらわあに乗ってみたかったから」「個室もあるようだから」
そして今年最大級のスーパームーンに合わせたのも
ツアーに惹かれた理由とおっしゃいました。
船旅の魅力は甲板に立ち、漆黒の空と海の狭間で
勝手に一人物思いに耽ることと思っています。
そこに割り込む月明かり。
なんとロマンがあるではないですか。
とはいえ、実際は高いところから見下ろすまんまるお月さん。
それでも、視界を遮るものが全くない中で見る満月は
深まる秋の夜にふさわしい演出でした。
みなさんのもう一つの目的は、耶馬溪。
九州随一の紅葉の超名所。
案外行ったことがない方も多く、
そりゃそうですね、企画者さえ初めてなんですから、納得です。
でも、もちろん岩肌剥き出しに紅葉なる美観も良かったのですが、
個人的には初めて上陸した国東半島。
神仏習合(六郷満山)発祥の地として、多くの寺社仏閣が点在します。
実は行程外だったのに、どうしても行きたくなって
ご案内したのが、こちらの熊野磨崖仏。
でもバスを降り、その入り口まで行ってはじめて
添乗員の心の叫び「やっちまったーーー」
とにかく険しい石段の道のりが延々と続いていました。
それでもここまで来たら行くしかない。
みなさんも決死の覚悟で!?一歩一歩突き進まれました。
そしてそに先にあったのが、この柔和なお顔の石仏さま。
ふぅふぅ、汗を拭い、心臓音をゆっくり静めながら、そっと見上げてしばし
その穏やかな表情に魅入っておられました。
富貴寺大堂は現存する九州最古の木造建築物です。
ご住職のお話に熱心に耳を傾けて。
看板猫は知らん顔ですが。
三途の川の見張り番「奪衣婆」の珍しい石仏
日本三大水城の1つに数えられ中津城や、
名物鱧しゃぶもいただきました。
ここはB級グルメ唐揚げもさることなが、鱧の産地。
大正期の日本最長石橋「耶馬溪橋」も。
案外初めて訪問という方もあった別府温泉といえば…
やっぱり地獄温泉巡りでしょう!
海外からの観光客もたくさん。やっぱり珍しいのでしょうか?
ここは海地獄。
海というより薄雲かかる青空にも見えますね。
宿泊した別府温泉の宿からはこんな美しい湾岸の景観も。
最後はご当地ならではの駅ホーム。
早く気づいていたらみなさんで並んで写真を撮りたかったな。


















