2011/1/20
マレーシアの王子様、後日談
旅の出発前日
「いってらっしゃい」の一言を言うでもなく
彼女が私に投げた言葉
「私、友達なんです、マレーシアの王子様と」
何でしょう、壊れたラジオから聞こえる
抑揚のない、繰り返されるアナウンス
私には、そう聞こえました
が、本人はいたって真剣に、そして毎度見慣れた夢見心地な顔で
私に一枚のメモ書きを渡しました
「ZAMRI」
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はい、確認してきました
ちゃんと、仰せの通り
「この国には9つの州に王さまがいますが・・・
そんな名前の人はいませんね」
ガイドさんは、どこか素っ気なく、そう答えました
少し目が笑っていたかもしれません
「こんな日本人女性が結構いるんですよ」みたいに・・・
ふふふ
帰ったら、言おう!
「確かに、プリンスやったよ」
ええ、夢見心地の人を起こすほど
私、野暮な人間じゃあ、ありません
ふっ
“I am a prince”
いるんですね、この一言にのぼせちゃう人が
しかも、すぐ隣の席で
見やると
また、あの遠くを見る顔をして、笑っていました
・・・こわいです
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