モン・サン・ミシェルにて
「安芸の宮島みたいなもんやな」
さらには、「清荒神さんに近いかな」
あれま、ローカルすぎ!
身も蓋もないかんじですが、、、
で、大概の方があわてて、
「でも、一度は行ってみるもんよ」
「一度は、ね」
今から行こうとされる方の出鼻くじく会話、
何度 見て、聞いてきたことでしょうか!
世界遺産のMont-Saint-Michelもこれではかたなし、、、
でも、こういう方の大半が、パリからの強行軍の日帰り旅行経験者。
5時間近くかけて、やっと到着したら、
ハイハイ、こちらこちらとばかりにコンベアに乗せられ、
まずは巨大オムレツをいただき、
お腹いっぱいで、荒神さんの坂を、いえ、モン・サン・ミシェルの
急な坂道と急な石段をふうふう登ります。
そして、何かがあるはずと期待マックスに踏ん張り、上を上をと目指します。
ところが、すでにきらびやかなバラ窓の教会を見てきただけに、
行けども行けども簡素な礼拝堂に、少し肩すかし、、、
そして、これまた急な下り坂、地獄路を、ふらふらに降りたら
休む間もなく、今度は流暢な日本語で、
塩キャラメルや塩バタークッキーの客引きの洗礼。
でも、それそこは日本人だから、一箱おまけの10個まとめ買い。
しかも狭い小道には人がひしめき合い、大きな荷物両手に
右往左往とバスへ急げ急げ、、、
と、多かれ少なかれこんなかんじでは?
そして、これは私の経験でもあって、冒頭のとおり、
私もお客様に訊かれると
「1度は、ね」と含み笑いで応えてきました。
でも、今回ご一緒したお客様のおかげで、
されど、Mont-Saint-Michelの実力を知らされました!
まず、今回ご一緒したお客様は、足がお悪いので杖が手放せません。
説明会では、
「私は、下で待っています」と話されていました。
ところが、実際は、やはり長旅でここまで来たのだからと、
とにかく、一歩一歩踏みしめ、長くきつい石段を登って行かれました。
上にはきっと何かが待っている、それを目指して、
ゆっくりゆっくりと。
何度も何度も石のベンチで休憩されては、また立ち上がって。
頂上には、もちろん眺望のいい景観が待っています。
でも、その方は、こう仰ったのです。
「念願の場所に一緒に来れた。
主人や兄、弟の写真も持って来たから、どうしてもここまで来たかった」
念願・・・どんな思いがおありだったのでしょうか。
多分景色もろくにご覧になっていません。
足元や壁に手をやるのに終始必死でしたから。
それでも、ふらふらになりながら、下山後は、
「本当に聞きしに勝る素晴らしい場所でした。
本当に来て良かった」と。
島内に宿泊したことで、こんな景色にも出会えました。
夕陽に染まります。
朝焼けに染まります。
人気のない朝の散歩路。
路地に入って道に迷う楽しみ。
宿泊した島内のホテル「テラスプーラール」
やはり、世界中の人々を魅了してきた場所に間違いありませんでした。
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