三陸ツアーにて その① 銀ステ市場ご報告
怒涛の1週間が終わりました。
いろいろあったなかで、きょう日曜日にいたるまで重い余韻を残しているのが
月火水と2泊3日で訪ねた東北復興支援ツアーです。
訪ねたのは、宮城から岩手にかけてつづく三陸海岸。
松島、石巻、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石…
津波が襲った三陸の町と、かつて町だったところです。
(写真は陸前高田。高台移転のためのベルトコンベヤー)
ご参加は決して多くはなく、一桁の数のお客さまでした。
ふだんの国内ツアーであれば、じゅうぶん余裕をもってご案内できる人数です。
けれども3日間のツアーを終えて伊丹空港に戻ってきたとき、
これまで感じたことがないほどの疲労感におそわれ、私はふらふらでした。
足は引きずるように重く、とても家まで帰りつけない…と
空港ホテルに予約の電話をいれたほどです。
けっきょく満室で断られ、なんとか電車を乗りついで帰宅したのですが。
今回、私の仕事は「添乗員」ではなかったように思います。
では、なんだったのでしょう。
…配達人?
この三陸海岸のツアーに先駆けて
銀のステッキでは東北大震災への寄付金を募るために
会員の皆様から寄せられたお品で、フリーマーケットを行ないました。
たくさんのお品のご提供があり、
また、たくさんの方々にお買い上げをいただきました。
「現地の方に直接、渡してきてくれるんでしょう。お願い」と
何も買わず、ただ現金を預けてくださる方まで、いらっしゃいました。
仙台空港では、24人乗りの貸切バスが待っていました。
用意した座席表には、数名のお客さまと私の名前。
空席の目立つ車内でしたが、
寄せられたお金のふくらみを封筒の上から確認しながら
私は、50人も60人もの方々とご一緒しているような気持になっていました。
大勢の方の思いを受けての三陸ツアーだったから。
でも、伊丹空港で感じた疲労の理由は、
きっとそれだけではありません。
夜なのにネオンで明るく、パリッとした服装の人があふれ、
電車が10分も待たないうちに、どんどんやってくる大阪や宝塚の街。
そんな明るく眩しい自分の街に戻ってきて、
三陸で目にし、聞いたことを、どう受け止めていけばいいのか。
周りの人たちに、これからどう伝えていけるのか。
暗い夜だった海岸線の町とあまりに違う風景にとまどいながら、
でも、すぐになじんでいく自分も感じながら、
仕事は終わったのではなく、これから始まるのだということに気づいて
その重さに、足をひきずっていたのだと思います。
【ご報告】
フリーマーケットの売上金は
今回、訪問してお話を伺った岩手県大船渡市の
仮設住宅の自治会の皆様と、
4月に全線復旧を果たす三陸鉄道に寄付いたしました。
ご協力をいただいた皆様、ありがとうございました。
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