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2011/10/21

九寨溝で見たものは

6日前、あわただしく出発した中国は四川省、
九寨溝(キュウサイコウ)ハイキングの旅から
今夜遅く、帰ってまいりました。

以前に訪ねたのは成都大地震があった2008年。
それ以来、3年ぶりとなる九寨溝です。

成都の街はネオンで不夜城のように光り輝き、
地震の影響で閑散としていた九寨溝はかつての賑わいを取り戻し、
3年前には軽々歩いた道のりだったのに、
今回、最終日には足がパンパンに張り…

いろんな意味で3年の月日を感じる旅でした。

湖から滝へ、そして川へ。
水の流れを追いながら2日をかけて歩いた九寨溝の31km。

お客様とのおしゃべりも弾みました。

「中国は何度目?」と訊かれ、
いつのまにか話は学生時代、くり返し訪ねた「中国ひとり旅」に。

シルクロードを自転車で旅したこと。
ゴビ砂漠の太陽で膝をやけどしたこと。
自転車どころか歩くことすらできなくなり、
荷台に乗せられ移動したこと。

1ヶ月の旅を初めて早々、西安の安宿でユーカイされそうになったこと。
「中国はシンドイ…」と泣きたくなり、すぐにも帰りたくなったこと。
その弱気を抑えるためハガキを30枚買って、1日1枚投函することにし、
これがなくなれば日本に帰れるんだから…と自分を励ましたこと。

いつしか中国に馴染んで旅が楽しくなってきたこと。
山峡川下りでは仲良くなった青島出身のオジサンが
私のことを内モンゴルから来た言葉の分からない子と偽って
中国人専用の安い船に乗せてくれたこと。

その船が夜中に大河の真ん中で故障したこと。
別の船に板が渡され、真っ暗闇のなか
押し合いへし合いしながら飛び移ったこと。

上海到着後、船で同室だった姉妹のお宅に招かれたこと。
そしたらそこは小学校の管理人室だったこと。
1週間ぶりに入れると期待した風呂はなく、
たらいで体を洗って眠ったこと。

…すべて、もう20年近く前のことになります。

いやぁ、おもしろかった。

次々と思い出される情景に、調子にのってしゃべっていたら
「旅好きなあなたに、ぴったりのお仕事ですね」
そう言われて、ハッとしました。

ほんとうに。

仕事になり、日常になり、忙しくなり、
追われるように旅(添乗)に出ては帰ってくる日々ですが、
そもそも旅が大好きなのでした。

けっこう長いつきあいになった隣人たちと、
好きなことを仕事にできているということ。
考えてみれば、これほど得難いことはないのかもしれません。

…と珍しく殊勝なことを思うのも
(いいかげん認めましょう)
きっと年をとったという証拠。

つくづく時間の流れを感じさせる九寨溝でした。

▼海外ツアー報告「マレーシア・プラナカンの旅」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110825.html

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