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2025/3/20

今年最初で最後の蟹、たぶん。

「そういえば」と振り返るあるあるパターン。

 

「そういえば今年、蟹食べてないなぁ」

「そういえば今年、鮎食べてないなぁ」

随分前に、ここから松茸が外れて久しい…

 

よって、蟹はできたら一年に一度は口にしたい筆頭。

今年は、冬場に何やら慌ただしく、

いつもに増して走馬灯の如く日々がすぎて行き、

気づけば、3月も後半戦。怖いことです。

すっかり諦めていたら、嬉しいお便りが届きました。

 

いつも蟹ツアーでお世話になっていた城崎の民宿が復活!

正確には、息子さんが後を継がれることになったとのお知らせ。

ご両親の代でリタイアされると聞いて、最後に訪ねたのは3年前でした。

当時お連れした皆さんが閉店を惜しまれていました。

そして、早い段階での、この度のリニューアルオープン。

きっと、ご家族にもいろんな葛藤があって、

でも、こうして復活されたんでしょうね。

 

早速行ってきました。

 

民宿ならではの温かいおもてなしは変わらず、

もちろん蟹も美味しくいただいてきました。

 

でも、私がすごく感じ入ったのは…

引き継がれた息子さんの言葉でした。

地元のタブロイド誌に掲載されていました。

 

「父の頃は、休みもなく二人共働きずめでした。

お客様には好評だった毎朝の餅つきも、重労働だったのにやめなかった父。

夜遅くまで後片付けのあとの、餅米を蒸す用意。

早朝に餅つきスタッフを手配する。本当に大変だったと思います。

全てはお客様の喜ぶ顔のため。

好評だった、宿の売りでもあった餅つき。僕の代で辞めることを決めました」

 

この餅つきのくだりを読んだとき、マジ泣けました。

確かに、寝ずに働き詰めであったろう、そう想像にたやすいご主人でした。

息子さんがこのイベントをやめる理由もよくわかります。

 

「お腹いっぱいやから、早朝の餅つきはもうええわ」

そうなにげに言ったことを思い出します。しごく軽い感じで。

すみません。

 

この毎朝のルーティンにどれだけの労力が費やされてきたことでしょう。

そういえば、今更ですが本来餅つきは正月、年に一度の大イベント。

それが毎朝!

人の良さそうなご主人の、接客が終わってから深夜まで準備する姿が浮かびました。

 

最後に息子さんがこう締めれていました。

「後を継ぐには葛藤もありましたが、父の代のお客様からの支援もあり、

両親が寝ずに支えてきた宿は、お客様から愛されていたことがわかりました」

 

人手不足や、コンプライアンス?確かに古き良きものの継続は難しい。

でも、

「子供のころ、家には滅多に帰らず、店では客にぺこぺこしている父が苦手でした」

そう言っていた次の世代が、過去を敬い、また歩き出す姿。

一気に冬が過ぎて、春が来たように温かいものが吹き抜けて行きました。

 

なんかまた頑張りたくなったなぁ、春だしね。

春の宿泊ツアー ぜひご一緒ください!

3/28(金)~29(土) 身延山久遠寺の桜🌸

3/30(日)~31(月) TOBEオーベルジュ🌸

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