北京、2度目の特権
明日から北京にいってきます。
ここ数年、中国は毎年のように添乗で訪ねていたのに、
その大半がいわゆる奥地。
なので、北京を訪ねるのは学生時代以来、実に十数年ぶりです。
卒業旅行で訪ねた北京。
当時、バックパッカーの間では
「中国とインドを旅できたら、世界中どこでも大丈夫」
とまことしやかに言われており、ならば学生最後の春休みは中国へ行こうと、
1か月間の中国一人旅を敢行したのでした。
降り立った2月の北京。
寒さが、頑なさが、ほこりっぽさが、
いったい何がダメだったのでしょう。
恥ずかしながら到着3日目で
「もう帰りたい…」とへたりこみそうになりました。
でも帰りの航空券は1ヶ月先です。
家族にも豪語して出てきています。
プライドが(何の?)、許しませんでした。
とりあえず1ヶ月を乗り切るためにと、
絵葉書を30枚買いました。
1日1枚、友人に文字をしたため
毎晩その絵葉書を「1枚、2枚…」と数えては
枚数が減っていくのだけを心の支えに過ごしました。
…それが北京の一番の思い出。
とはいえ、1週間もするとすっかり馴染んできて、
中国内地をくるりとひとまわりし、
1カ月後、上海に戻ってきたときには
地元の上海人から素で道を聞かれるほど風景にとけこんでいたのですが。
そんな話を中国の手配先の方としていたら、
こんなメールが届きました。
「北京が初めてというお客様よりも、
久しぶりの添乗員さんのほうが驚かれるかもしれないですね。
北京の、というより、北京の人の変身ぶりには
私も本当に驚きましたから。
この驚きは以前の北京をご存じの方の特権ですから、
どうぞじっくり見てきてください。」
なるほど。
絵葉書を支えに過ごした北京の街は、
どう変貌しているのでしょうか。
2度目の特権で、しっかりと感じてきたいと思います。
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