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2011/8/17

名古屋発着・宇宙の旅

先週末に訪ねた名古屋1泊バスツアー。
あらためて思いました。

名古屋って、独特。
東京とも大阪とも「どえりゃぁ違うもんね」
という意識が随所に感じられます。

その独特の文化と言語については
清水義範さんの小説に面白おかしく描かれていますが、
旅行者がそれを一番実感するのは名古屋B級グルメでしょう。

味噌カツ、手羽先、名古屋コーチン。
この三大味覚は他府県人にとっても文句なく美味しいですが
トーストにアンコをどてっと乗せた「小倉トースト」はどうなんでしょう。

全日空ホテルの朝食に小倉トーストが並んでいるのを見たときは
これは名古屋人のアイデンティティなのか?とおののきました。

関西以上に夏が暑くて、
今回訪ねたプラネタリウムやリニア鉄道館や、
これでもか!という迫力の新施設がどんどんできていて、
話のネタには事欠かない(=でも毎日食べるのはきつい)
独自の味がわんさとある名古屋の街。

たまに訪ねる分にはとっても面白い!
(=住むのはちょっと遠慮したいけれど…)

そう思いながら名古屋の新名所、
世界最大級のプラネタリウムを訪ねました。

この日は夏休み中とあって、「キッズアワー」でのプログラム。
本物と見まがうような星空に包まれながら、
専門解説員の女性による夏の星座のわかりやすい説明があり…

すっかり宇宙と友だちになったような気分のころ、
解説員の方が優しく問いかけてくれました。

「みんな、宇宙へ行きたい?」

 行きたい、行きたい!

優しくも巧みな語り口に、
こちらもすっかり童心にかえっています。

「じゃぁ行くよ! さぁ、出発進行!」

いつのまにかロケットに乗りこんで宇宙旅行へ。

地球を飛び立ち、
月や木星、土星にも挨拶をして
そのまま海王星までも旅をして…

「ね、宇宙は広くて素晴らしいでしょ」

こちらの気持ちの高鳴りに、ことばが重なります。

「でもね、どんなに宇宙が広くても、
 私たちの帰るところ、それは地球なんだよ」

「だから私たち、地球のことをとっても大事にしないと」

ロケットがゆっくりと向きを変えたようです。

地球が遠く、浮かんでいました。

何の支えもなく宇宙空間にただようその球体の
なんという美しさ、たよりなさ。

このへんで私はもう涙ぐんでいます。

「さぁ、そろそろ帰りましょう、私たちの星へ!」

地球がぐんぐん大きくなり、
海が見え、太平洋が見え、日本列島が見え…

そして、金のシャチホコが見えました。

エ?

涙が引っ込みました。

ロケットは当然のように東京でもなく大阪でもなく、
ここが世界のまん中とばかりに、まっすぐシャチホコを目指し…

無事、ナゴヤに着陸。

ちがう、帰るところはここじゃない!
(=たまに来るからいいんであって…) とは心の叫び。

まわりはと見ると、名古屋人とおぼしき親子連れ、
いっせいに拍手です。

――すごい疎外感。

ここはナゴヤ星。
急に異邦人になった気分でした。

▼名古屋「大人の遠足」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

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