営業活動その4 ~卵とスーパーボール~
営業からの帰り道、なぜか手元には卵が16個。
これは何かといいますと…
宝塚駅周辺での外回り、ついでにチラシ撒きを終えて、
そろそろ事務所へ帰ろうかと駅へ向かいかけたとき。
駅ビルの出入り口付近にチラシを持って立ちふさがる、営業スタイルの女性。
まさに、先ほどまでの私です。
案の定、声をかけられました。
「実はいま、地域の方々にお集まりいただいて、
スーパーボールのイベントをしているんですけど、
よろしかったら少しだけいかがですか?」
…スーパーボウルって、あのアメフトの試合の??
スポーツ観戦好きの血が少し騒ぎましたが、これまでなら「忙しいので」と断るところ。
でも営業3日目で培った「カン」 が、私に行けと命じていました。
そこで、のこのこついて行ってみると…
つれていかれたのは、駅ビルの立派な一室。
入り口には、誰もが知っている「○○生命」の看板。
あれ、ここですか?と思っている間に、
名簿に名前を書かされ、つづいて「働く女性の意識調査」 というアンケートまで。
――すごい営業テクニックです。
つづいて、ヌイッと目の前に出されたのは、真ん中に穴のあいた手作りの段ボール箱。
「はい、まずは右手からどーぞ」
…「スーパーボールのイベント」とは、
夜店で売っているスーパーボールのつかみ取りのことでした。
段ボールに手をつっこむ私を10人近い保険レディー(と思われる女性陣)が取りかこみ、
「うわー、すごい!」「がんばれがんばれ!」 と、やんやの大声援。
何の騒ぎじゃ、と思いながらも、こちらもおだてられ無意味に高揚。
つづいて左手。
昔、ピアノの先生から唯一ほめられた指の長さを駆使し、けっこういい線いったらしい。
右手、左手あわせて、16個。
「おめでとーごさいまーす!」
「今日の新記録ですよ!!」
「今夜はオムレツですねー」
派手にはやしたてられながら、景品として卵16個を頂戴しました。
何のこっちゃ。
…でも卵ももらったことだし、まぁいいや。
さて帰ろうと思いきや
「あちらで支部長からご挨拶させてもらいます」
シブチョー?
つれていかれたのは、奥の部屋。
見るからに、営業の強者っぽい、カンロクの女性が待ちかまえていました。
――お話をうかがって、ようやく分かりました。
こちら、保険レディーになりませんか、という勧誘のイベントだったのです。
いえ実は私…ということで、逆に「銀のステッキ旅行」について申し上げ、
職員様で貸し切りのご旅行いかがですか? とお話しさせていただきました。
支部長さん、サバサバした気っ風のいい方で、私を連れてきた営業さんに、
「あなた、こんな人お連れしちゃダメじゃない。逆ナンパされてしまったわよ」
苦笑顔のお二人に送り出されての帰り道、
あれよあれよの15分間を反芻して気になったのが、あのとき行けと命じた私の「カン」。
今後、アレを信じていいものかどうなのか…。
うーん、、
とりあえず今は、この卵16個だけが、たしかな成果です。
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