嚴島神社「観月能」
今年の銀のステッキツアー”七不思議”のひとつ
『厳島神社「観月能」ツアーの反響が全国に広がった』
ちょっと大げさに言いましたが、私たちの予想を大きく超えて問い合わせがあったのです
昨年初めて実施し、”今年も是非”のお声があり企画
パンフレットにまずは「予告」として小さな枠にチョコッと載せただけでしたが、
まずこの時点で申し込み多数
チケットが無事手配できたので、パンフレットに先行してHPに発表するや否や
会員様より先駆けて、東京や埼玉など関東方面のお客様から申し込みが相次ぎ!
あっという間に満席になったのでした
実際、参加者のお顔触れはなんと!関東(初参加)の方の方が多く、
皆さまに「初めまして、銀のステッキと申します。。。」と挨拶から始まったのでした
前置きが長くなりましたが
「観月能」とは月明かりの元で上演される「能」です
舞台は海に浮かぶ世界遺産、広島県宮島の厳島神社
人間国宝の能楽師、友枝昭世さんが舞います
先日の歌舞伎も初めての私は、「能」も初めて
この舞台のスゴさを全く分からないままで行きましたが、
皆さまとお話しながら、これはとんでもなくスゴイ舞台だと分かってきました
ご参加の皆さま曰く
「何十年も夢見てきた観月能に来られて幸せです」
「チケットが全然取れなくて、探しに探して銀のステッキさんを見つけました」
「私も同じく、主催の中国新聞さんに問い合わせたら、銀のステッキさんを紹介してくださって」
「私は、退職祝いで来ました、夜の厳島神社に足を踏み入れることができるだけで奇跡というか、、、」
この日、この場所にいること自体が特別なこと、と教えていただきました
17:00にいったん閉まった厳島神社が、18:00にふたたび開門
回廊も舞台もまだ潮が引いているため足元まで見えていました
観覧席に着き、18:45の始まりの時を静かに待つ観客
静寂
ひたひたと潮が満ちてきて、時に「ザーーー」「ザーー」と波の音が響くと
一気に潮が押し寄せてきます
先ほどまで足元が見えていた能舞台が、いつの間にか海に浮かんでいました
おぼろげな光に浮かび上がる能舞台
シテ(主役)として舞う、友枝昭世さん
立ち姿だけで、美しい
ぼんやり灯されたあかりが水面に反射し、舞台にゆらゆらと影をつくり
幽玄とも幻想ともいえる世界観がつくりだされていました
嚴島の能の起こりは、1563年
嚴島合戦で勝利した毛利元就が、仮の能舞台を海の上に作らせて能を奉納したのが始まりと言われています
現代を生きる私たちが、当時の武将たちと同じ風景を見ていると思うと、
それだけで感慨深いものがあります
まるで、一夜の夢を見ているような時間でした
翌日は、対照的にカラフルでアートな空間へ
時代の流れを感じました




