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2017/10/01

大曲と「文庫X」

10月に入りましたが、個人的にはまだまだ、
夏の大曲の花火の余韻がつづいています。

そのひとつが、「文庫X」。

古い話で恐縮ですが、昨年の秋、大きな話題になったのをご存知ですか。

作者名も、タイトルもブックカバーで隠してしまって、
中身も見られないようビニールで覆ってしまって、売り出された1冊の文庫本。

名づけて、「文庫X」。

客に分かるのは、値段が税込810円であるということ。
小説ではないということ。

始まりは、地方のある本屋さんだったといます。

ひとりの書店員が熱い思いを手書きしたブックカバーをつくり、
それをコピーしては本を一冊一冊覆い、ビニールをかけて店頭に並べる。

そうしたところ、わずか2週間で200冊が売れたのだそうです。

その後も爆発的に売れ続け、
企画に共鳴した全国600あまりの書店に広がり、
著者もタイトルも分からない「文庫X」は、
それ以前の刊行部数3万部から、わずか数か月で18万部にまで伸びたのだとか。

私も、何度か地元の書店で見かけました。

でも気にはなりつつ買わなかった。
(なんででしょう。「小説ではありません」とあったからかも)

その「文庫X」に再会してしまったのが、
8月の終わりの大曲の花火のツアーでした。

毎年、このツアーでは盛岡駅前のホテルにお世話になります。
この日も夕方到着し、夕食まで少し時間があったので、
いそいで駅前まで出かけました。

お目当ては、本屋さん。

記憶に残っていたのです。
以前にも、ぶらりと入った駅なかの書店の品ぞろえが、
とてもユニークで面白かったことを。

すぐには場所が分からず、人に訊きながらたどり着いたのが、
駅前商業エリアの一番奥の一画。

入り口には、どどーん、と「文庫X」の平積み。

そして、店内のいたるところに、
同じような印象的な手書きのポップが並べられていました。

え? ってことはもしや…

迷わず手に取ってレジに並び、レジを打つ若い女性に訊いてみました。

「ここが、文庫Xの生まれたお店だったんですか!」

そうです、とにっこり。

控えめに誇らしそうな顔。

盛岡駅前の「さわや書店」。

何かと忘れがたい今年の大曲の花火の、記憶のひとつです。

(そしてもちろん「文庫X」、カバーにある通り、一気読みの迫力でした。
 出会いを演出してくれた、さわや書店さんに感謝です。)

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