宿泊添乗デビュー
宿泊添乗の独り立ちを果たしました。
向かった場所は、奥飛騨温泉。
初めての新幹線移動です。
今回のツアーで私の中の最難関ポイントである乗り継ぎ!
「ゆっくりで大丈夫ですよ。バスは待ってくれますから」
「ドライバーさん、ちょっと待ってくださいね」
と、いつものこれが通用しません。
電車は時間になったら行ってしまいます。
しかも乗り継ぎに与えられた時間はたった20分。
20分あれば十分でしょ、、、、いえいえそんなことありません。
なにしろ、宿泊ですから、大きな荷物を持っておられるお客様、
杖を使用されているお客様、
おまけに添乗員は名古屋での乗り継ぎが初めて…
厳重に下調べをして臨むも、いざ降り立つと、あれ?どっち?と少々混乱気味の私。
とにかくエレベーターを目指したものの、
思っていたエレベーターではなかったり、長蛇の列だったりと、
一筋縄にはいきません。
苦渋の決断でエスカレーターを使用しました。
(銀ステでは、エスカレーターは危険との認識です)
そしてキョロキョロと次のホームを探していると、
よくご存知のお客様が「こっちこっち」と教えてくださり、
なんとか最難関ポイントであった乗り継ぎを無事にクリアするとことができたのでした。
今思うと、次の電車へ乗り込むまでの私の笑顔は消え、
青ざめた顔をしてたに違いありません。
すみません。お客様。
そこからは、少し肩の荷がおり…
(この後は、いつもと同じジャンタク移動ですから)
特急ワイドビューひだの車窓からの眺めをお客様と堪能しました。
山間の色づき始めた紅葉に感動していたのですが、
この後目にする圧巻の紅葉をこの時は誰が想像していたでしょうか。
奥飛騨は紅葉のピークを迎えていました。
鮮やかな赤や黄色に染まった山々が視界を埋め尽くすと言いましょうか、
写真ではなかなか伝わりにくいのですが、
ダイナミックな景色に車内は、「はぁ~」「きれい~」の声で溢れました。
今回のお宿は「野の花山荘」
わずか9部屋しかないアットホームなお宿です。
露天風呂からは紅葉がきれいに眺められ、
食後のデザートはレストランから場所を変えて、
他のお客様も一緒に暖炉を囲んでソファーでゆっくりいただくという面白いスタイルでした。
そして2日目、今回のメインイベントでもある新穂高ロープウェイですが…
展望デッキへ降り立ったらまさかのこの景色…
薄々はわかっていたんです。
前の晩から雨が降り出し朝にはやんでいたのですが…怪しい雲行きは下からも見えました。
ただ奇跡を信じて行ったんです。
途中のロープウェイからの景色も本当に圧巻だったので、これはいけるか?
と淡い期待も出てきました。
が、だんだん色がなくなってゆく…
そして、最後は真っ白に…
残念でした。とっても残念でした。
私がこんなに残念なのだからお客様はもっと残念だったと思います。
ただ、一方で車窓からの紅葉や、美味しかった食事など、
その他の楽しかった思い出も蘇ってきます。
だから、ロープウェイが残念だったそれ自体も実は旅の要素だと、
お客様の声から気づかせてもらいました。
旅行が好きで、旅先でのアクシデントも楽しむ方なのに、
案内人になった途端に旅の醍醐味を忘れ、いく先々でビクビク…
緊張しっぱなしの初の宿泊添乗でしたが、
なんとか無事に皆様をお連れし帰って来ることができました。
もちろん、ベットになだれ込んだのは言うまでもなく…
でも、目覚ましは、早朝設定。
まだまだ、気の抜けない添乗が続きます…
銀のステッキも秋のシーズン、始まりました。
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