平和の祭典、その後
つくづく日本は島国だと理解します
感動というシンプルな言葉で表現してもまだ余るオリンピックが終わって
その余韻がまだ残る中で
血なまぐさい事件が立て続けにロシアや中国で起こりました
例えばTVや紙媒体で見るだけなら、
ああ、またどんぱちやってるのね
よそごとの傍観感覚
でも、今回の報道は堪えました
雲南省・昆明駅で起こったテロ行為
中国には歴史的感情、その摩擦を思うことはあっても
今回のような事態・・・
そうなんだな、日本との関係だけでなくて、
大陸にある国は、隣国との摩擦が常に起こっているんだ
今更に思います
大きな国になるほど、また異民族が交差するほど、
複雑な関係、そしてそれを統治する難しさ
遠くの岸辺で「野蛮だ」「理解できない」と判断するのは簡単です、でも
地理的な位置付けにおいても・・・
島国日本には計り知れない
危機感たるものが常に隣あわせにあるのだと思います
そう大陸に生きる人々には
つい二ケ月前に昆明駅にいました
あの駅前の黄金の牛の前で、のほほんと地図を広げていました
そこは、あくまでも地方都市にありがちな
朴訥な空気感に覆われていました
(もちろん流れ旅の人間にとってでしょうが)
混雑する駅構内で、麗江までの寝台列車のチケット売り場を聞いた
無愛想な係員、
70年代風の粋な服装でバイクにまたがるカブタクシーの
赤いスカーフの陽気なおばちゃん、
荷物預かり所で、怖い顔を崩さず、
受け取り鍵を渡してくれた、やはり無愛想な係員、
何より、麗江観光で一緒になった全身ピンクの
ジャージ姿が可愛いかった女の子
昆明の空港で再会すると、
ターンテーブル前で、雲南名物のお菓子だと、はにかみながら
私に差し出してくれた・・・彼女
あの人たちはみな無事かしら
ニュース映像にみる凄惨な現場は、記憶にも新しい
ついぞこの前、私がまさにいた場所です
HPの速報ニュースに驚愕する私に
スタッフが、一言
やっぱり怖いですね中国、と
怖い、確かに・・・
でもなんでしょう、やっぱり、ちょっと違うような
異国に出ること自体が本来は怖いことかもしれません
それを、ネットや身近な情報で、知ったように錯覚している
でも事実は、夢も大きい反面、危険もありき
旅はそれが伴うもの、それを忘れがちです
平和な国といわれる日本のモノサシで世界を見ては
いけないのでしょう
中国は、さらに大きくなっていくのでしょう
私の好きだったあの頃の人々も置き去りして
どんどん、どんどん
その先に、この悲しいテロ行為があるのだとしたら
・・・・
オリンピックで感動に泣いた、その涙が乾かぬうちに
人は人を殺めることができるこの事実よ
平和の祭典は終わりました
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