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2009/10/23

当たって砕ける


待つというのはシンドイものです。
とくに、たぶんダメなんだろうなぁ…と思うとき。

関西で長い歴史を誇る写真クラブ。
先日、その会長さんのご自宅におうかがいし、
秋の撮影旅行の企画提案をしておりました。

撮影旅行のご提案は初めてで勝手が分からず。
指定されたのは正直、得意とはいえないエリア。
しかも個人的に、写真を撮るのはおサルさん並みに下手で、
写真愛好家の気持ちも行動パターンも、さっぱり分からず。
…とまぁ、言い訳だけはいくらでも出てきます。

お申込のお電話、今日もないなぁ――

会長さんへのご提案はすでに終わり、完全に「待ち」の状態。
「イヤな現実は見ない」ことにする悪い癖があるので、
結論を延ばし延ばしに先送りしてきました。

「白黒はっきりつけるべし」と先輩にせっつかれ、
「NOとはっきり聞けば気持ちいいもんよ」と言われて
「断られて気持ちいいなんてことあるのか?」と思いながらも、
今日、ちょうど開催中のその写真クラブの写真展に行ってきました。

会長さんは…?と探すと、どなたかと談笑中。
目の端にとらえながら、うろうろ。
ようやく終わったかと思うと、また次の人がご挨拶に。
なかなかお声をかけられません。

待ちくたびれて先にギャラリーを見始め、…ちょっと圧倒されました。

■花びらがこぼれ落ちそうな「三春滝桜」
■北海道は鶴居村、丹頂鶴がステップをふむ「優雅な舞」
■地獄谷温泉の湯につかり「いい湯だな…」とうっとり目を閉じるお猿さん

いずれも、私も訪ねたことのある土地です。
でもこんな、今にも動き出しそうな鮮やかな一瞬、
写真はおろか見たこともありません。
きっとシンドイ思いをして、待って待って待って、
ようやく撮れた1枚なのでしょう。

展示されているのは、この写真クラブのメンバー16人の選りすぐりの作品。
ほかにもチョモランマの夕景など秘境の写真や、
マン・レイを思わせるモダンアートのような1枚など、
素人目にもスゴイ写真ばかりでした。
この方々の撮影旅行とは…恐れ多い。

会場をぐるりと何周もし、過去の写真集も拝見し、
ようやくひとりになったところを見つけて会長にご挨拶。

残念ながら結果は、「また次回ね」でしたが、
帰路、たしかに意外なほど気持ちは晴れやかでした。

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