銀のステッキ

先週末、ドライバー１本で解体され、バラバラにされた我らがプリンター。

仕方がない、
急きょ、家庭用の小型プリンターが事務所に持ちこまれ、
急ぎの印刷は、こちらに任せておりました。

その５倍はあろうかという巨大なプリンターは、仕事も与えられず、
キャビネットの上に鎮座したまま。
１本の電話を待っていました。

お昼すぎ。
待っていた電話が鳴りました。
巨大プリンターのメーカーの、親切なメンテナンス担当者さんからです。

保守契約をしていないので来てもらうわけにはいかず、電話での遠隔操作。
懇切丁寧に説明を受けながら、ただひたすら指示されるままに、
パソコンのあっちをクリックしたり、こっちをクリックしたり。

しばらくすると
…ウィーン…ウィーン…

長い長い助走期間のあとで、見事、動きはじめました！

そのあとは、いつもの紙づまりもなく、快調そのもの。

プリンターが旧式でソフトも古くなってしまっていたので、
バージョンアップされた最新のソフトをダウンロードしてみたらうまくいった。
どうやら、そういうことらしいです。

でも、このやたらと人間くさいプリンター。

「あの子、急にがんばりはじめたよねぇ」
「ホント。チビのプリンターが来たから、ちょっと焦ったんですよ」

私たちの目には、そう映っていました。

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