故郷は近きにありて・・・
早朝携帯が鳴りました
ムニャムニャ
「○○ちゃん(私の名)!、こっち帰ってこえへんのか」
あっ、田舎の近所のおばちゃんです
少し非難めいた口調でした(そう聞こえただけかも)
「家の周り、大きな草生えとるで、
帰らへんのやったら除草剤まいといたろか」
そんな電話です
確かに最近、田舎には帰っていません
しかし、朝早いなぁ・・・
「ちょっと忙しいねん、今週は帰られへんわ」
そう、あっさり電話を切って、
気づきました
そうか、今日は母の命日でした
かつて
実家に帰る喜びとは・・・
一日うだうだ
あげ膳すえ膳
母の手料理
帰りの手土産
お~実家の至福よ
父一人になってからは・・・
水まわりの掃除
食事の準備
父との口論
近所への何かとメンドイ挨拶まわり
あ~実家が重荷
そして、今や無人になった実家とは・・・
この週末やっと休みが取れ田舎に帰ってきました
そして私を温かく迎えてくれたのは
家を取り囲む青々と天を仰ぐ、雑草の大群
そして、水漏れ
ガス代の請求(田舎では近所のおばちゃんが集金している!)
あ~ あ~ めんどくさい何もかも
のろのろ緩慢な動作で、いま目の前にある
どうしてもしなければならないことに対峙しました
すると・・・
わらわら、わらわら
多分そんな音がしたと思います
虫嫌い、ガーデニング嫌いの私が
草をせっせと無言で刈っていると
近所のおっちゃん、おばちゃんが
全くどこで聞きつけたのか
わらわら、わらわら
「○○ちゃん、お帰り、いつ帰ってきたん」
入れ替わり、立ち替わり、姿を現わします
愛すべき田舎
煩わしき田舎
「この家どうするんや」
「畑どうすんや」
そんな話まで出ます
どうするかって・・・そんなん何も考えてないし
はぁ
久しぶりに帰る田舎は、やはり田舎そのものでした
もう家人の居なくなった古びた家
でも、
私が子供のころから知っている
お節介の裏表
梅雨に似たウェットな感じ
でもでも、ちょっぴりホッとしたのも事実です
まだそんな実家がありましたね
去り際、
「ここや、わしの家はやっぱりな」
父がボソッとつぶやきました
だわな
又、父を連れて帰るとしましょうか
我が近きふる里へ
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