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2011/6/20

故郷は近きにありて・・・

早朝携帯が鳴りました
ムニャムニャ

「○○ちゃん(私の名)!、こっち帰ってこえへんのか」

あっ、田舎の近所のおばちゃんです
少し非難めいた口調でした(そう聞こえただけかも)

「家の周り、大きな草生えとるで、
帰らへんのやったら除草剤まいといたろか」

そんな電話です
確かに最近、田舎には帰っていません

しかし、朝早いなぁ・・・

「ちょっと忙しいねん、今週は帰られへんわ」
そう、あっさり電話を切って、
気づきました

そうか、今日は母の命日でした

かつて

実家に帰る喜びとは・・・
一日うだうだ
あげ膳すえ膳
母の手料理
帰りの手土産

お~実家の至福よ

父一人になってからは・・・
水まわりの掃除
食事の準備
父との口論 
近所への何かとメンドイ挨拶まわり

あ~実家が重荷

そして、今や無人になった実家とは・・・

この週末やっと休みが取れ田舎に帰ってきました
そして私を温かく迎えてくれたのは

家を取り囲む青々と天を仰ぐ、雑草の大群
そして、水漏れ
ガス代の請求(田舎では近所のおばちゃんが集金している!)

あ~ あ~ めんどくさい何もかも

のろのろ緩慢な動作で、いま目の前にある
どうしてもしなければならないことに対峙しました

すると・・・

わらわら、わらわら
多分そんな音がしたと思います

虫嫌い、ガーデニング嫌いの私が
草をせっせと無言で刈っていると
近所のおっちゃん、おばちゃんが
全くどこで聞きつけたのか

わらわら、わらわら
「○○ちゃん、お帰り、いつ帰ってきたん」

入れ替わり、立ち替わり、姿を現わします
愛すべき田舎
煩わしき田舎

「この家どうするんや」
「畑どうすんや」
そんな話まで出ます

どうするかって・・・そんなん何も考えてないし
はぁ

久しぶりに帰る田舎は、やはり田舎そのものでした

もう家人の居なくなった古びた家
でも、
私が子供のころから知っている
お節介の裏表
梅雨に似たウェットな感じ
でもでも、ちょっぴりホッとしたのも事実です

まだそんな実家がありましたね

去り際、
「ここや、わしの家はやっぱりな」
父がボソッとつぶやきました

だわな

又、父を連れて帰るとしましょうか
我が近きふる里へ

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