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2019/6/07

波照間の星がこんなに輝くのは

日本の最南端の島、波照間島に行ってきました


ここは、日本で最も星空が美しいとも言われる地
日本で唯一、南十字星も見られる島です

最初に訂正しておくと、星空は見られませんでした
スコールのような、土砂降りの雨だったのです

さらに翌日、予定を急きょ変更して、朝の内に島を出ることになり
波照間島をゆっくり散策する時間がなかったのですが

私は、朝散歩している時に見つけた島の小中学校に、なぜか心惹かれました

離島の学校
この島でたくましく育つ子供たちがいる
なぜかその当たり前のことが嬉しく思いました

毎年、卒業生が壁に絵を描いているようです
121期生! つまり、121年目の卒業生

長い歴史だなあ

これは、校歌でしょうか
「星になったこどもたち」というタイトルです

 南十字星 波照間恋しいと  星になった みたまたち
 ガタガタふるえた マラリヤで  一人二人と 星になる
 苦しいよ さむいよ お母さん  帰りたい 帰りたい 波照間へ

その時はよく分からなかったのですが、帰って調べてみると
戦争マラリアでなくなった方を弔う歌でした

「戦争マラリア」というのは、第二次世界大戦中に、
八重山諸島の一般住民が、日本軍の命令により、
マラリア有病地帯であった石垣島や西表島などへ強制疎開(移住)させられ、
そのために多くの人々がマラリアに感染した事実

当時の波照間島の1590人のうち、1587人がマラリアに感染し、477人が死亡
実に島民の3割の命が奪われたのです

もうひとつの沖縄戦、と呼ばれた波照間島の悲劇

そして、波照間小学校のHPをのぞいてみると
6月6日 「平和集会」と報告されていました

戦争マラリアを語り継ぐ会の方が、児童にその苦しみをお話ししてくれたようです

果たして、どれだけの人がこの事実を知っていたでしょうか
恥ずかしながら、私は何も知らずに波照間島に行き

「最南端の島、やっと到着!」「星が見えなかったナー、残念」
そんなことしか感じられずに帰ってきてしまいました

波照間島に、こんなに星が多いのは、
それだけ哀しい思いをした人が多かったからなのかもしれません

波照間島の星がこんなにきれいに輝くのは、
無残にも命を奪われた島民のみたまが、
無数の星になって島の人を見守っているからなのかもしれません

今では波照間島の山羊ものんびり過ごせる時代です

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