銀のステッキ

渡辺貞夫さんのビルボードライブへお客様を案内してきました。

今回は私も同席させていただき、一緒に見せてもらいました。初めて足を踏み入れるビルボード、大人の空間に背筋がシャンとします。

銀のステッキ世代の方にはとっても偉大な渡辺貞夫さん。

でもすみません、私は数年前の朝ドラ「カムカムエブリバディ」で音楽を担当されていたり、劇中にお名前が出たことで初めて知った程度の新参者です。

そういう人はまずお決まり、年齢に驚きますよね。「92歳」

アルトサックスを首からさげ、パンツのポケットに手を入れて立っておられる姿を見て年齢のことなど忘れて、かっこいいー！と思わず隣のお客様に言ってしまったほど。

本当にかっこよかったです。

演奏はもちろん素晴らしく、お客様もみなさん束の間ニューヨークナイトを楽しまれました。

年齢を言い訳にせず自分に挑戦し続ける姿勢が「かっこよさ」の源なんだろうなと渡辺貞夫さんを通して学んだ夜でした。

だけど求められようともアンコールはなし。決して無理はしない、その塩梅を自分の中で持っておられるのも素敵です。

銀のステッキに来られるお客様にも通じるところがあります。

ちょうど先日、初めて万博の添乗をした時に同じことを感じた矢先でした。私のチームにも90歳のご婦人がおられ、自分の脚で大屋根リングを歩きたいと果てしなく広い万博会場を最後まで歩かれました。

できると信じて挑戦される姿がどれほど周りに力を与えるかを教えてもらった、ここ最近の添乗でした。

そして、私もそのように歳を重ねたいと思いました。