福島で花をもらう
あったかいものを、もう何度も感じました。
「宝塚・須賀川 ボタンを掛け合い隊」と題した
1泊2日の福島県須賀川市応援ツアー。
牡丹園は見事な花を咲かせ、つつじ山も花盛りでした。
でも、帰宅後、思い浮かぶのは
牡丹よりもツツジよりも、お世話になった方々の顔です。
3か月前のまだ冬の寒い日、下見で訪ねたとき、
何より感じたのは、市民の方々がごくふつうに、静かに、
しかし大きな不安を感じながら暮らしておられることでした。
地域のTVニュースは放射能数値。
だから今回のツアーでは、
そうした日常のなかでの暮らしにおけるお話をこそ伺いたいと
1泊2日の行程のなかに、交流会の時間を設けていました。
須賀川市の観光課の方。
JAの婦人部の方々。
市民ガイドの方。
東北一の売り上げを誇るという農産物直売店はたけんぼからは、
出荷をされている農家の方々。
たくさんの方々にご出席をいただき
地震当日の様子から、1年以上たつ中での現状にいたるまで
さまざまなお話を伺うことができました。
けれども…
はぁ…
う~ん…
出るのはため息ばかり。
答えなんてもちろん出ません。
ただただ大きな宿題をいただく交流会となりました。
そんな交流会の最後には、
須賀川の方々から思いがけず芝桜のプレゼント!
実は…その前にもお花をいただいているのです。
ツアー1日めの昨日。
自由食としていた夕食では、皆さんで小さな居酒屋を訪ねました。
お酒を召し上がらない方も多く、
注文した定食メニューは
たっぷりのボリュームになんともお手頃価格。
ブリカマ定食とサラダ…で800円。
ヅケ丼定食ともろきゅう…で850円。
「お金を落としにきて、これじゃあ申し訳ないわね」
と口々に言いながら支払を済ませ、
ホテルへと帰途についていたときでした。
「オキャクサーン!」と後ろから呼ぶ声。
何かしらと振り向くと、お店のお姉さんが走って追いかけてきます。
やっとこさ追いついたお姉さん。
はいこれ、今日は……の日でっしょ、
と渡されたのは、人数分のカーネーション。
そう、お姉さんから銀ステ世代のお客様へ、
母の日のカーネーションのプレゼントだったのでした。
須賀川の皆さん。
応援ツアーと銘打ちながら、
お時間も、お花も、そしてお気持ちも。
こちらがたくさんのものをいただいたように思います。
本当にありがとうございました。
<追記>
さきほど帰宅後、いただいた芝桜を部屋に飾り、
遅めの夕食をいただきながら、数日分たまった新聞を読みました。
あれ、福島のニュースが載っていないなと思いました。
この違和感、なくさずにいようと思いました。
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