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2025/10/13

秋の小豆島、中山農村歌舞伎

「適材適所」という言葉を使うなら、私は本来このツアーの「適材」ではありませんでした

なぜなら、恥ずかしながら本物の歌舞伎を見たことがないのです・・・

今年流行っている?のでしょうか、映画「国宝」もどこ吹く風
きっと、その心がないのでしょうね

そんな私が、すごく感激して帰ってきました

小豆島と言えば、1、オリーブ 2、醤油 3、手延べそうめん 4、新鮮な海の幸 と特産物が豊富
観光地としては、1、二十四の瞳の舞台 2、醤の郷 3、寒霞渓 とこちらも充実のラインナップ

これだけでも充分すぎるような気がしましが、この中にさらに”中山農村歌舞伎”を加えたのが今回のプラン

小豆島の中山地区に約350年前から続く、年に1度の中山農村歌舞伎

(手作り感満載、それがいい)

役者はもちろん、義太夫や化粧、衣装、舞台などを地域の人たちが担い、
江戸時代と変わることのない娯楽としての歌舞伎の姿を今も大切に受け継いでいます

昨年、国の重要無形文化財にも指定されました

ちょうど、稲刈りが終わる頃、
「今年一年お疲れさん」「豊作を感謝して」
そんな感謝の念をこめて、神社の神様に向かった舞台で、歌舞伎を奉納

夕刻、舞台となる春日神社へ向かうと、もうゴザの上には地元の人たちがたくさん


立派なの岡持ちようなお弁当箱(明治時代から代々使っている逸品)を抱えて来られるご家族も何組もおられ
老若男女、それこそ3世代、4世代にわたった家族が、一同ござの上に集まって談笑しながら歌舞伎を見る

これが江戸時代から続いていると思うと、なんだかこの地区の方がうらやましいなと思いました

私たちが鑑賞したのは、第一幕の三番叟と、第二幕の白浪五人男(子ども歌舞伎)

地元の人たち、子どもたちが演じているからでしょうか

歌舞伎ってこんなに盛り上がるの!?と思えるほど、

しょっちゅう「よっ! 待ってました!」の掛け声とともになげこまれる”おひねり”
子供たちの時は、舞台が”おひねり”だらけになるほど、拍手と歓声に包まれました

歌舞伎は難しいもの、と思い込んでいましたが
農村歌舞伎は、こうやって家族団らん、足を崩して、笑いあって楽しく鑑賞する庶民のための娯楽、なんでしょうね

外国の方も、若い方も観光客がたくさん訪れていた中山農村歌舞伎
今年話題だからかもしれませんが、どんな形であれ、日本の伝統芸能がこのように広く次世代に伝わっていくのは嬉しいものです

美味しいものもたくさん、胸もお腹もいっぱいになって帰ってきました

マルキンのしょうゆソフト

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