笠置の石仏と、海住山寺(かいじゅうせんじ)
昨年に引き続き、今年もご案内となった本コース
『もみじの頃、笠置(かさぎ)の石仏と、海住山寺(かいじゅうせんじ)』
石仏、と聞くと奈良のように思いますが、住所は
笠置寺…京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
海住山寺…京都府木津川市加茂町例幣海住山境外20
ということで、京都と奈良の境目の辺り、南山城というエリアでしょうか
歴史的にも文化的にも重要な場所で、行けば人の気配少なく山の気を強く感じる神聖な地
笠置寺は、ご本尊がこの「弥勒摩崖仏」
弥生人が祈りをささげた巨石
やがて御仏が刻まれ
弥勒の聖域となる
戦乱によりその御姿は消えようと
いまも山は人々を誘う
(HPより)
664年、天人によって刻まれたといわれる弥勒摩崖仏
ご本尊を拝するために建てられたのが、本堂「正月堂」
「正月堂」と聞いて、ピンとくる方
そういえば、奈良の東大寺には、「二月堂」(お水取り)、「三月堂」「四月堂」とあり
なぜか「一月堂=正月堂」がない、ということに気付かれるでしょう
そう、東大寺開創の良弁和尚の弟子、実忠和尚(お水取りを始められた方)によってここが建立されたのです
その謂れは、、、
是非、現地に行ってお確かめください
来年1274回目(‼)を迎える不退の行法(第1回目より一度も途絶えたことがない)お水取りがはじめられたのは、
ここ笠置寺に由来するのです
鎌倉幕府討幕をめざす後醍醐天皇と幕府側による「笠置山の戦い」がおこなわれ
後醍醐天皇の行在所が残っていたりもして、幾度となく歴史の表舞台に登場した笠置の地
それから数百年の時を経て、今は静かに時を刻むのみ
歴史のロマンを感じながら物思いにふけるには、ぴったりです
海住山寺は、国宝五重塔を有する古寺
「海」や「山」の文字が入る寺の名前が印象的です
こちらも、東大寺開創の良弁和尚が開創したお寺ということで、奈良とは深いつながりがあります
イチョウも紅葉も綺麗
山の中腹にある海住山寺からのぞむこの辺りは、「瓶原(みかのはら)」と呼ばれます
『みかの原わきて流るゝ泉川、いつみきとてか恋しかるらむ』
小倉百人一首に詠まれるほど、この地も古から広く人々に知られた地でした
恭仁京、という都が築かれた時代もありました
こうやって、今はひっそり、でもかつては、、、という歴史の残像を訪ねて思いを馳せるのが
旅の楽しみのひとつでもあります
関西は近くにそんな場所がたくさんあって、旅に事欠かないですね




