落語家さんと訪ねる大阪
再来週に迫ってきた「落語家さんと行く大阪バスツアー」。
きのうは、そのご本人、林家染雀さんとの打ち合わせでした。
落語家さんとコーヒーを飲みながら、差向いで話をするのは初めての経験。
こっちが準備した地図と資料をもとに、しどろもどろ説明する合間に
染雀さん、ひょいと地図をのぞきこみ、
「あ、そういえば…」と差し挟む大阪ネタの、なんとまぁ面白いこと。
「ほら、ここに横堀いう地名あるでしょ。
でもこれ、南北に走ってるから、地図で見たら縦なんですよ。
そやのに、なんで横いう思います?」
――そんなんわかりません。
「むかしはその場所で一番大きなたてものを、地図の上に描くという習慣があったんですよ。
大阪で一番大きなたてものいうたら…」
――あ…、大阪城?
「ご名答。で大阪城を真上にもってきたら…」
――あ、縦やったんが、横になった!
「そうそう。だから、横堀いうんです」
さらに、話はどんどん飛んでいきます。
「ここに大きな薬問屋さんがありましてね、
むかしは薬の神様のことを、シンノウさんいうたんです。
シンは神で、ノウは農業のノウ。
まぁ、言うたら、食べ物が薬ですからね。
で、ひっくりかえしてできたのが、ノーシン」
――へぇ~、ほんまですか!
とまぁ、こんな具合。
抜群の話術と、奥深い知識に裏打ちされたオモシロイお話を
たったひとりで独り占め。なんと贅沢な時間だったこと。
ふだん使っていない脳みそがよほど刺激されたのか、
その後、暮れかけた雨の大阪を、下見がてら数キロ近く、ひとりえんえん歩きました。
両替商で財をなした旧鴻池家本宅跡。
今は、大阪美術倶楽部となっています。
落語にもゆかりの深い高津神社での、王仁博士の歌碑。
聖徳太子が創建した、日本最初の官寺、四天王寺の南門。
とっくに閉門してました。
自分の足で歩いてみると、さすがナニワの都。
歴史を感じます。
でも、この日一番気にかかり、
思わず数十メートル引き返してしげしげ眺めてしまったのがこちら。
お、まだまだいける。
だからというわけではないのですが、大阪、いい街やなぁ、と思ってしまいました。
おおらかというかなんというか、
まぁ、ここなら食いっぱぐれることはないか、と。
昔の大阪もおもしろいけれど、今の大阪だって負けていない。
さて当日、落語家さんと見る大阪は、どんな表情をしているのでしょうか。
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これからのお勧めツアーは、、、
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