鈴鹿の森のしだれ梅(と、うちの実家の波平梅)
それはそれは、たしかに見事な風景でした。
日本全国から取り寄せた四十種あまりのしだれ梅。
鈴鹿の山並みを背に、今を盛りと咲き誇ります。
3年前に開園した、三重県鈴鹿市の「鈴鹿の森庭園」。
バスを降りたとたん、甘い上品な香りがふわりと漂い、
その先は、梅、梅、梅。
梅と、青空と、三月の雲。
一本一本の木を見あげているときは、見事…のひとことではあるのですが、
ふと、全体をみわたして、奇妙な感覚にとらわれました。
ん…なんだか、変な感じ。
自分が梅を見ているのではなく、
「しだれ梅」の大木に、自分が取り囲まれてしまったよう。
しかも、その梅は、みな、同じ表情をしているのです。
表現は適当でないかもしれませんが、
同じ顔つきをした大人たちに取り囲まれたようで、
なんだか、…居心地わるい。
そんな居心地のわるさを感じながら園内を一周したところで、
アカツカのジャンパーを着た技術者らしき人を見つけました。
こちら「鈴鹿の森庭園」を運営するのは、園芸栽培のアカツカグループ。
しだれ梅の「仕立て」技術継承を目的とした研究庭園で、
梅のこの時期だけ、一般公開されるのです。
気になっていたことを訊いてみました。
――パンフレットにある「仕立て」の技術って、具体的にはどういうことなんですか?
簡潔に、分かりやすく、教えてくれました。
仕立てというのは、「形を作る」こと。
梅の木の、どの枝を主幹にして、どの枝に花を咲かせて、
どんなふうに枝を切って、どんな形に仕立てるか。
どこの園芸業者も、運搬を考えると、トラックの幅2.5m以上の梅を作れない。
でも、ここは未来永劫、梅のための庭だから、思いのままに梅を仕立てられる。
日本全国、どこをさがしたって、これだけの梅を一度に見られるところはないですよ。
そう、胸を張って、答えてくださいました。
そして、こちらが鈴鹿の森を代表する名木、「地の龍」。
――なるほどなぁ。
感心しつつも、なんとなく、違和感の正体が分かりました。
みんなが同じ顔つきのところは苦手。
私はやっぱり、こっちのほうが好きです。
その名も「思いのまま」。
まだ、咲いてはいなかったけれど。
<おまけ> 「波平さんの梅」
冬の間、スズメとメジロとヒヨドリの社交場になっていた、うちの実家のしだれ梅です。
どうやら上から花芽を食べつくしていたようで、咲いたらこんな哀れな姿でした。
追記:2日後に訪ねた鈴鹿の森は・・・満開でした。
皆さんの笑顔もお花に勝る満開でした。
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