7年毎の御柱祭(おんばしら)、行ってまいりました!
「7年に一度だもん。毎年やってりゃ、段取りも覚えてるんだろうけど、
忘れたころにやってくるからね。」
早朝、祭り会場へ向かうタクシーのなかで、運転手さんに
地元の方も、大興奮ですよね、と水をむけると、
「興奮どころか、もうパニックさぁ!」 との答え。
天下に名高い「御柱祭(おんばしら)」。
諏訪大社の大祭で、上社の本宮と前宮、下社の春宮と秋宮、
それぞれの四方にそびえる大きな柱、合計16本を、寅と申の年に取りかえるという神事。
その年を含めて7年ごとに行われる
――つまり、7年に一度しか見られないお祭りなのです。
他のスタッフの羨望の眼差しを一身に受けて、行ってまいりました。
「御小屋(おこや)の森の樅の木は、里へ下りて神となる」
山で切り出された樅の巨木は、諏訪大社の氏子たちの人力のみで
急な斜面を落とされ(木落とし)、八ヶ岳からの雪どけ水で清められて(川越し)、御神木となります。
まずは木落としから。
長さ17mもの巨木。
ぐらりと傾いて落ち始めてからは、一瞬のできごと。
つづいて川越しです。
左上の観覧席で見せていただきました。
巨木が、たてがみのところに人を乗せた龍神に見えました。
さて。
祭りの担い手はおもに大人の男たちですが、みんなかつては子どもたち。
だから、子どもを見かけると、純粋にうらやましいと思ってしまいます。
こんな祭りのなかで、育っていけるなんて。
かわいい少年を見つけて
「氏子さんなの? いま何歳? 前の祭りのこと覚えてる?」 と訊くと、
「今は11歳。前は5歳だったから、あまり覚えていない」 と。
次の御柱祭では、少年は17歳、その次は23歳、そのまた次は29歳…。
そのころには彼は、「めどでこ」と呼ばれるV字の上に乗っているかもしれません。
なぜ申と寅の年に限って行われるのか。
由来ははっきりしないようですが、祭りの担い手という観点からは、
7年毎という節目のなかで、世代交代が着実に行われるのでしょう。
7年というのは、そういう年月です。
次の御柱祭は、2022年。
てことは、私は…ゾッ。
いえでもその前に、私にはまだ、3日後に控えた御柱・下社の添乗がありました!
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