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2013/8/20

10/3,600/1万6,000/1億2,700万の奇跡

極彩色の壁画が描かれていた奈良県明日香村にある
「キトラ古墳」石室の、最初で最後の公開が始まりました

公開期間はわずか8日間
時間指定、人数限定のため、
わずか、3600人のみに公開
この枠に、1万6,000人以上の応募があったというのですから
4倍超の倍率でした
そこに、銀のステッキグループ10名が
抽選に見事当選!

「当選、おめでとう」

今回に至っては、このレベルではありません!
なぜなら、キトラ古墳は今回の公開が終われば、
保存のために、埋め戻されるので、
今後永久に闇に葬られるのです

キトラ古墳の中を見た、最後の日本人
つまり、私たちが最後の見納め
歴史の証人となったのです!

日本人口 1億2700万人のうち
応募した1万6,000人 のうち
当選した3,600人 のうち
銀のステッキ10名

その確立を思うだけで、鳥肌が立ちます!

当日は、厳戒な態勢のもと
文化庁の方々、警備の方々などが常に立ち会い、
徹底した管理のもと見学

その時間、わずか5分!
しかも窓ガラス越しに、盗掘で開けられた穴から
のぞき込むような感じで眺めます
担当者がストップウォッチで計っていて、
時間が来たら、「はい終了、外へ出て下さい」という感じです

え、もう? もっと見たい!

と感じる方が多数でしたが、
私にとっては、その5分が永遠とも思えるほどの時間でした

1,000年以上前に作られたものが、
こうして、現代の私たちが眺めている

この墓に、どのような人物が葬られ、
極彩色(朱雀、白虎、玄武、青龍)を描いた人物と原材料は
どのようなもので、
背景にどのような歴史があったのか

じーっと眺めていると
その当時の姿が見えてきそうで、聞こえてきそうで
吸い込まれるような感覚でした

しかし、保存のためを思うなら、埋め戻すのではなく、
このまま温度・湿度を徹底管理しながら
修復を進めるべきでは?

私は安易にそう思い、現場に居る文化庁の担当者に聞いてみました
すると、こう答えてくれました

管理・維持費の件も無視できませんが、
古墳は、本来あるべき姿に戻すのが
実は最も良い保存方法なのです

墓を掘り起こされたままというのは
古代の人だって、イヤでしょう?

本来の古墳の存在意義を考えれば、埋め戻すのが道理です
お墓、なのですから

全ては5分の出来事でした

間もなくキトラ古墳は、永遠の眠りにつきます

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