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2025/10/05

初めて訪ねた隠岐の島々は‥‥

「隠岐島」と紹介していたら、

お客様から「隠岐島なんてない!」とお叱り口調で指摘されたことを思い出します。

実際、行ってみてなるほどと。

有人4島合わせて180もの大小の島々から形成される隠岐諸島。

そうなんです。

単独の島はないことを知ります。

だいたい同じ場所に同じ添乗員が行くのがルーティンになっています。

もちろん慣れた者が行く安心感はありますが、

改善点が見えにくいという欠点もあります。

さて、銀のステッキでは春秋と季節を変えて訪ねてきた隠岐の島々。

初めて訪ねた私には、こう映りました。

とにかく食事が美味!

島の生業No.1が漁業ということで、新鮮魚介が堪能できます。

岩牡蠣の養殖はここが発祥です。

どかーんと夕食の最後に出た「バクダンおにぎり」

これがペロリといけました。

岩のりとお米の絶妙ハーモニー

観光資源としてのハイライトは、やはりローソク島。

でも、ここ隠岐諸島の気候は、海水温度が高いため、必然湿度が高い。

よって、ジメジメした天気が多い。

なのにこのローソク島が観光ハイライトなんて‥‥困ります。

オーロラ並みに確率が低いんですから!

 

隠岐空港に到着して

「今日はラッキーです。出航予定ですよ!」

ちょっと大仰に言ってみたら、

「えー!?そんなん当たり前と思っていた」とお客様。

いえいえ、ほぼ確率50%です。

今回は、ご覧のとおり、こんな幻想の景色を見ていただきました。

ちょっとローソク!燃え盛りすぎですか!?

うねうねとムンクの世界に誘われて行きました。

皆さん笑顔で戻って来られました。

何度も船に乗っての島巡り。

そもそも島根県は国内でもトップクラスの島保有率の県。

今回は有人島3島を訪ねました。

甲板に立ち、海を眺めるだけでも旅情かき立てられます。

入江に片寄合う港町の風情も情緒があります。

小泉八雲が旅に出て長居した海士町には夫妻の銅像も。

ギリシャで生まれアイルランド育ちのラフカディオ・ハーンにとっては、

故郷と同じ、この隠岐のカルデラの海が、

郷愁も持って受け入れられたのかもしれません。

隠岐諸島には神社も多く、やはり高貴な方が流された地ということもあって

怨念が残らないように、お祀りする場が増えたということでしょうか。

珍しいイカの意匠が施された社もありました。

やっぱり、隠岐ならではの大地の絶景に見惚れてしまいます。

宿泊したジオパーク内のホテルEntoで面白い話も聞きました。

地球誕生から‥分裂して今の大陸ができた。

結果、また一つになる説。

なんだか、地球の上で人間がごちゃごちゃやってたって、

結局マグマには敵わないってことですね。

最終日の隠岐空港で、日本初の女性首相誕生ニュースもしかり?

今回ご参加のほとんどの方が私を含め初めての隠岐の島々の旅。

どこもそうですが、まだまだ知らないことがいっぱいですね、小さな日本にも。

新鮮な海の幸と同様、新鮮な驚きに満ちた旅となりました。

そんな隠岐の観光は、今月いっぱい。

ホテルやタクシーなど、観光業に携わる皆さんが、

春までしばらくお休みと、仰いました。

天候と共に生きる島の暮らしを思うのでした。

 

 

 

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