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ツアーカレンダー
2018/2/06

クロアチア&スロヴェニア紀行

「クロスロの旅、気を付けて行ってらっしゃい!」
出発前に、手配先の担当者よりメールが入っていました。…ん、クロスロ? と思ったのは一瞬で、なるほど、クロアチアとスロヴェニアを併せて巡るツアーを、こう呼ぶのだな、と。「クロスロ」の頭文字をとり、ハイライトで辿ります。

 

暗闇をトロッコで疾走!

まず飛行機で降り立ったのはスロヴェニアの首都リュブリアーナです。そこからバスで3時間。スロヴェニア屈指の観光スポット、総延長20㎞にも及ぶポストイナ鍾乳洞でした。洞窟の入り口にはラテン語で”Immensum ad antrum aditus!”。これは「旅行者よ、広大な洞窟に入れ」という意味なのだそう。その言葉通り、トロッコ列車に乗り込んで、いざ広大な洞窟へと出発! 暗闇のなか白く光るのは「ブリリアント」と呼ばれる真っ白な柱のごとき鍾乳洞。1mm育つのに10~30年かかると聞き、人の世とは異なる地底の時の流れを感じたのでした。

 

 

ロヴィニの朝ごはん

2日め、イストラ半島の小さな港町、ロヴィニに到着したのは、もう夜でした。突然、前方に黒い海が現れ、ぽつんぽつんとオレンジ色の街灯が波を照らしています。それだけで、「この街、好きです!」思わずガイドさんに呟いていました。泊まったのは旧市街のプチホテル。ここの朝食が絶品でした。プチホテルですからレストランもこぢんまり。品数もそう多くはありません。でも、自家製のベーコンにハムのなんと美味しいこと!その横には、根本がぷっくり小さな玉ねぎのように膨らんだエシャロット葱がゴロンと。生ハムを巻いて、そのままパクリ。忘れがたい朝食です。

(どうも写真が偏っていて…。残念ながら朝ごはんの写真はありません。
 こちらは毎晩のようにいただいたレモンビール。美味!)

 

 

水郷プリトヴィッツェ

ここを一番の楽しみにされていた方も多いことでしょう。私もそうで、たとえば中国の九寨溝、日本なら赤目四十八滝(急にローカルですが)など、水辺歩きが大好き。大小16の湖を92の滝が結ぶプリトヴィッツェ湖沼国立公園を1日かけてゆっくり歩きました。渓流歩きの楽しいところは光の角度で色彩が移ろうことと、水辺の生き物にたくさん出会えること。青く澄んだ湖には無数の魚が泳ぎ、空の青を凝縮したように真っ青なトンボが、忙しく飛び廻っていたのでした。

 

ロマンスも生まれる?

今回お世話になった日本語ガイドのノリコさん。とても素敵な方でした。「どうしてクロアチアに?」と尋ねると、「主人がクロアチア人で」とのあっさりした返答でしたが、打ち解けるうちにこっそり、「実は私、同業だったんです」と。なんと、もと添乗員さんでした。そしてご主人は、ツアーで一緒になったバスドライバーさん。でも分かります! この青い海。澄んだ水。ドブロブニクの美しさ。ご主人に、はもちろんのこと、きっとクロアチアに恋してしまったんですね。

最終日、ドブロブニク旧市街を見晴らすカフェでそんな話にも花が咲きました。


(2017年5月27日~6月4日)