任天堂の花札と中書島の遊郭
「涼やかに…貴船の川床料理」ツアーのタイトルはこっち
でも今私の印象に残っているのは「任天堂の花札と中書島の遊郭」
どういうことかと言うと・・・
貴船までは京阪電車のプレミアムシート(指定席)で向かいました
普段京阪電車に乗り慣れない私含め皆さんは、その沿線の風景も楽しみます
私の隣に座っていただいたのが、京阪電車の沿線で育ち、通勤し、今も京阪駅そばにお住まいの91歳の男性
「もう何十年も通った路線や、京都まで乗るんは久しぶりやなあ」と
「京阪電車は元々は市電から始まったから路面を走っとんたんや
いつのころからか、高架になってしもてなあ」
淀屋橋から出発した電車、1駅ごとにその方の思い出が詰まっているようです
「関目過ぎたらあの有名な千林や、そうそう、あの商店街
樟葉が僕の職場があったところ、今も知り合いがうようよこの辺に住んどってな・・・
樟葉こそなーんもあらへんかったのに、今は”くずはモール”なんてできとるらしいなあ
ここからが大阪と京都の県境、あの三川合流のとこや
あれが男山、ケーブルで上がって石清水八幡宮や
次が京都の競馬場あるところ、駅と直結やから便利な競馬場や(淀)」
お話が止まらず、私は初めて乗る沿線なのでその一言一言に興味津々
「次の中書島はな、昔は遊郭があってな
遊郭で遊んで帰ることを”橋本帰り”なんて言うてな、「お前、昨日橋本帰りか。」なんて、ようからかわれたなあ
赤線廃止で、今はもう何も残ってないやろな」
中書島といえば、観光地伏見の入口
表とは別の裏の顔を持っているなんて、知りませんでした
きっと、駅名を聞いて通り過ぎながら中書島の思い出がよみがえってきたのでしょう
「そろそろ任天堂が見えてくるか、今でも任天堂はトランプ作ってるんやろか」
トランプ?任天堂はゲームの会社ではないのですか、と聞くと、
「任天堂の最初は花札や、それから日本で初めてトランプ作ったんや、もう花札やトランプで遊ぶ人もおらんか」
そうなんですか、あの世界に名をとどろかす大企業の発端が花札…それも知りませんでした
淀屋橋から出町柳まで約1時間
なんて豊かな時間だったでしょう
貴船の川床も涼しくて最高でしたが、
私はまた帰路、その方の隣に座り
次は?で次は?と子供が親にお菓子をねだるかのように
その方のあふれ出る泉のようなお話に耳を傾けたのでした
帰りの電車で教えていただいたお話をひとつ・・・
「京阪電車はなぜ最大でも8両編成なのか」
帰りの電車は昼間にも関わらず大混雑で、立ち席もぎゅうぎゅう
ふと、「車両増やしたらいいですのにね」と私
すると、「阪急電車は昔10両編成あったけど、京阪は最大8両までしかあかんねん
伏見やったか、踏切と踏切の間が短くて、8両以上の車両やと駅に止まったら踏切に引っかかる、それで8両が最大」
なるほど~ 最後まで、楽しい旅でした



