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2026/11/08

京都大学芦生研究林

京都府の北西部、福井県と滋賀県に隣接する南丹市美山町には、西日本屈指の広大な森林地帯「芦生研究林(あしうけんきゅうりん)」があります

この森は、京都大学の学術研究ならびに実習を行う研究林

原則、入山は許可制で、奥部まで入るのは専任ガイドの同行が必要とされています

それほど厳しくするのは、ここが動植物の生態や分類、林業、気象や地形、社会学、環境問題など、多岐にわたる研究フィールドであり、貴重な森が残されているから

ですから、単に、原生林ハイキングを楽しむだけではもったいなくて、
ここからいろいろ学べることがあるのです

昨今、クマ問題に並びニュースでもよく取り上げられているのがシカ問題

クマは出遭ったら命にかかわるので、いまそこにある危機、ということで皆注目しますが、

一方、シカはどうでしょう

普段の生活に、又は外出先で、直接的に影響がないのでそこまで危機感を感じていませんでした

しかし、長い目で見ると、クマ問題よりはるかに深刻で、地球規模の問題だということが芦生の森を歩いて感じました

シカの食害は深刻です

山の地面の草を食べ尽くして、地肌が見えている部分がたくさんありました

そこに種が落ち、芽を出し、草や木々が生えそろうまでどのくらいの年月がかかるでしょう

その草を餌にしていた動物たちは、生きていくことができません

樹々がないと、土は水を十分貯えられず、土砂崩れが頻発するかもしれません

森林がどんどん破壊され、生態系が崩れていくと、私たち人間にも・・・

シカがこれほど増えた原因は、

・温暖化により積雪量の減少、雪で死ぬ個体が減った

・シカを撃つ猟師の減少(高齢化、後継者不足)

・シカを食べる狼などの動物の絶滅(地球環境の変化)

こうやってみると、どの原因も人間がかかわることばかり

つまり、シカの食害は因果応報です

 

けれども悲観的なことばかりではありません

芦生の森はシカの食害を減らすべく、様々な対策を講じています(鹿柵など)

そしてその結果が少しずつ出てきています

トチの巨木

きのこも、苔も、生きています

由良川の源流域、山肌のあちらこちらから、湧き水がこの川に注いでいます

落ち葉と同化しているツチガエルくん

芦生山の家のガイドさんに、色々なお話を聞きながら、この芦生の森を歩きました

シカ問題は喫緊課題ですが、シカをゼロにしようとしているのではありません

シカが森に生きる意味も大いにあります

悪影響を及ぼさない程度に調整し、本来の森の姿を取り戻すことが大切なのです

その研究・調査をする意味でも、京都大学が管理する意味があるのだそうです

最後に出会ったカツラの巨木

”となりのトトロ”に出てくる、あの木に似ていませんか

サツキとメイがどんぐりを庭に植えて、トトロたちと一生懸命上に伸ばして大木となる、あの木です

樹齢は200~300年、このカツラには14種類の植物が着生しています

つまり生命集合体のような、鎮守の木のような、とてつもない生命力を感じました

ここの研究が、日本の森林再生につながることを願っています

 

最後に、この日も色々な研究者の方が入山していて、その中に、変形菌の研究者の方に出会いました

この美しく不思議なものが変形菌(粘菌)です

奥に見えるのが川上新一先生

菌?いえ違います

苔?苔でもないです

→アメーバです

ガレのランプみたい!

苔好きはよく聞きますが、実は変形菌好きの方も多いのだとか

この世界にどっぶり浸かってみたい・・・

皆さん興味津々!こんなイベントがあります、ご興味がある方はぜひどうぞ

 

 

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