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2026/9/10

長良川の鵜飼 特別な夜

「今回の鵜飼は、特別なんです」
ツアーの手配担当者が、出発前の打合わせでやたらとアピールしてきました。
「特別って、何がどう特別なわけ?」と突っ込むと「いや、そこはよく分からないんですけど…」急にトーンダウン。

現地を訪ねてみて分かりました。
たとえば嵐山(京都)にも、日田(大分)にも鵜飼はあります。

でも全国11ヶ所で行われている鵜飼の、あわせて数十名いる鵜匠のうち、
長良川だけが宮内庁式部職として「鵜匠」の身分を与えられているのです(しかも世襲制!)。

そして今も年に8回、上流に設けられた御料場では
皇室に献上するアユを捕る「御料鵜飼」が行われており、
私たちの訪ねた8/20がちょうどその日だったという次第。

宿泊先の都ホテルに、夕刻から続々と到着する外国人。
皆、オーラがあります。何ごとかと思っていたら、宮内庁から招待された駐日外国大使のご夫妻でした。

見学船に乗り込むのは、もちろんVIP優先。
おかげでずいぶん待たされたのですが、間近で目にした鵜飼漁の幻想的だったこと!


かがり火のもと6名の鵜匠(しつこいですが世襲制)がホーッホーッと声をあげながら巧みに鵜をあやつり、
次々と鵜を引き上げては、また川に飛び込ませています。

最後に捕れたアユを見せていただいたのですが、身には鵜の噛み傷がいくつも刻まれており、
これに高い値がつくのだとか…。

江戸期には尾張徳川家の保護のもと、連綿と続いてきた長良川の鵜飼。
刻んできた歴史のど真ん中ぶり感じさせる、たしかに「特別」な夜でした。

翌日は、長良川鉄道へ。

ガイドさんが長良川沿線の魅力をたっぷりお話しくださいます。
もちろん鵜飼の話題も!


ガイドさんが、鵜匠さんからいただいたという首紐。

長良川の上流の町、郡上八幡へも足を伸ばし、町を散策。

実は、岐阜県はほとんど訪ねたことがなかったのですが、
川あり山ありの景色に魅了されました。

折しもこの日は、美濃と飛騨がひとつの県になった、
つまり今の岐阜県が形づくられてからちょうど150年にあたる日。

しみじみ、気に入りました。
再訪を願って、長良川の景色とお別れしました。

 

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